信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!

竜人（ドラゴニュート）種、エルフ種など、九つの種族が存在する世界。最も劣った種である人種（ヒューマン）の少年、ライトは、「種族の集い」というパーティに所属していた。人種は世界中で差別を受けているが、「種族の集い」には全種平等の理念があり、皆ライトにすごく優しかった。いつもライトを助けてくれる、信頼できるチームだったのだ。ある日、「種族の集い」は、最強最悪のダンジョン「奈落」を冒険していた。出入り口が一つしかない開けた場所に出たところで、竜人種のドラゴが「ライトをパーティから追放する」と突然言い放った。すると、他のメンバーも口を揃（そろ）えてライトの悪口を言いはじめる。「種族の集い」がライトに優しくしていたのは、すべて演技であった。ドラゴによると、国家の上層部は、「無限ガチャ」という奇妙なギフトを持つライトが「ますたー」かもしれないと疑ったという。そのため、ライトを「種族の集い」に取り込み、観察していたというのだ。そして、2年間の観察の結果、「無限ガチャ」はゴミしか出ないハズレギフトであり、ライトは「ますたー」ではないと判断された。無用の存在となったライトは、念のために殺されるのだという。「ますたー」とは何なのか、さっぱり理解できないライトに、獣人種のガルーが襲いかかる。逃げようとするライトの足を、エルフ種のサーシャが弓矢で射抜く。ガルーたちにさんざん嬲（なぶ）られたライトは、瀕死（ひんし）の状態ながらも地面を這（は）って逃げようとする。すると、偶然そこにあった転移トラップにより、ライトはダンジョン内のどこかに飛ばされた。なんとか逃げることに成功したライトだったが、転送先は「奈落」の最深部であった。神話に出てくるようなレベル1000の魔物、スネークヘルハウンドが襲いかかってきたのだ。ライトは一か八かで、唯一の能力である「無限ガチャ」を使う。すると、SUR（スーパーウルトラレア）カード「レベル9999 探求者メイドのメイ」が出現。カードから出現したメイは、スネークヘルハウンドを瞬殺し、ライトの傷も治してしまう。「無限ガチャ」は魔力濃度に左右されるギフトであった。魔力濃度が高い、ダンジョンの最下層などでは、ランクの高いカードが出る確率が高くなるのだ。今までゴミのようなカードしか出なかったのは、魔力濃度が低い場所で使っていたからであった。「無限ガチャ」の特性を知ったライトは、最強最悪のダンジョン「奈落」の最深部で自分の王国を作りはじめた。そして3年後、最高レベルの大軍を手にしたライトは、元パーティへの復讐へと動き出す。