概要・あらすじ
彩はクラスの人気者、健人と交際をスタートさせ、楽しい毎日を過ごしていた。順調に交際を進めていたある日、健人は彩を自宅へと招待する。しかし、健人の自室でいい雰囲気になっていたところで、健人の腹違いの兄、腹秋が突然入って来る。妖しい魅力あふれる腹秋からさり気なく電話番号を渡された彩は、戸惑いつつも次第に腹秋に心惹かれていく。
そして健人の誕生日、彩は健人に噓をついて腹秋の部屋を訪れる。彩は感情に流されるまま腹秋と身体の関係を持つが、その場面を健人に目撃されてしまう。健人はそんな彩を責めずに許すが、彩はそれでもなお、健人と腹秋のどちらか一人を選べずにいた。
登場人物・キャラクター
彩 (あや)
笑顔がかわいらしい女子高校生。優柔不断な性格のわりに、どちらかを諦められない、欲張りなところがある。彩自身もそんな性格を自覚しているが、特に改めようとは考えていない。最近、同じクラスの人気者である健人から告白を受けて付き合うようになり、以前にも増して楽しい学校生活を送るようになった。一方で、健人の兄である腹秋も気になっている。
健人 (けんと)
彩のクラスメイトの男子高校生。容姿端麗で爽やかなルックスと優しい性格のためクラスの人気者で、女子生徒に非常にもてる。彩のかわいらしさに惹かれて好きになり、自分から告白をして付き合うようになった。彩を信用しているが、彼女の優柔不断な性格を熟知しており、いい男に迫られたら浮気するのではないかと心配している。父親は3年前に他界している。 健人自身は父親と健人の母とのあいだに生まれた実子だが、兄の腹秋は父親の連れ子で、血のつながりはない。腹秋を特に嫌っているわけではないが、性格の違いにより少し苦手に感じているところがある。
腹秋 (はらあき)
健人の腹違いの兄。健人より1歳年上の男子高校生。3年前に亡くなった父親の連れ子であり、健人の母とは血のつながりがないため、存在を疎まれている。家庭内に居場所のない寂しさと怒りにより、健人に屈折した敵対心を抱くようになっている。健人の彼女である彩にちょっかいを出し始める。憂いと色気のある美男子で、所属している柔道部の練習時には、女子生徒がのぞきに来るほどの人気を誇る。
健人の母 (けんとのはは)
健人の実母で、腹秋の義理の母。腹秋の実父と結婚し、腹秋を義理の息子として育ててきた。その後、夫とのあいだには健人が生まれて幸せに暮らしていたが、3年前に夫が他界。以降はあからさまに健人ばかりを可愛がり、腹秋に対しては、家族の誕生日やイベント時には家から追い出すなど、辛辣にあたるようになった。