初恋芸人

初恋芸人

中沢健の小説『初恋芸人』のコミカライズ作品。現代の日本を舞台に、対人関係にトラウマを抱えるお笑い芸人の佐藤賢治と、彼にとって初めてのファンであり初恋の相手でもある女性、市川理沙との恋愛模様や心温まる交流を描いた芸人ピュアラブストーリー。小学館「マンガワン」で2025年8月から配信の作品。2016年3月にテレビドラマ版『初恋芸人』がNHK BSプレミアムで放送。賢治を柄本時生、理沙を松井玲奈が演じている。また、2025年12月には実写映画(劇場)版『初恋芸人』が公開され、賢治を原嘉孝、理沙を沢口愛華が演じている。

正式名称
初恋芸人
ふりがな
はつこいげいにん
原作者
中沢 健
漫画
ジャンル
お笑い
 
ラブコメ
レーベル
マンガワンコミックス(小学館)
巻数
既刊1巻
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お笑い芸人の切ない恋を描く

本作は、臆病でコミュニケーションが苦手な怪獣マニアの売れないピン芸人、賢治の初恋をテーマにした青春ラブストーリー。恋愛経験がまったくない賢治が、初恋の相手の理沙に抱く思いを通じて、喜びや葛藤、伝えられないもどかしさを味わいながら、人間として成長していく姿が丁寧に描かれている。時に痛々しく、時に微笑ましい純粋で切ない賢治の心情描写と、理沙との出会いをきっかけに変化していく人間関係の繊細な機微が、本作の最大の見どころとなっている。

売れない芸人男性の初恋が始まる

学生時代にいじめを受けていた賢治は、クラスの女子から浴びせられた心ない言葉がトラウマとなり、「自分は一生女性と縁がない」と思い込んで心を閉ざしてしまう。25歳になった賢治は、幼少期からの心の支えである「怪獣」をネタにして芸人活動を続けていたが、そのあまりにもマニアックなネタは世間に理解されることはなかった。そんなある日のライブで、自分の怪獣ネタを面白いと絶賛する不思議な女性、理沙と出会う。これをきっかけに二人は親しくなり、ささやかな交流が始まる。理沙から「友達になってほしい」と言われた賢治は、やがて彼女に対して友人以上の感情を抱くようになる。理沙は賢治にとって、人生で初めてできたガールフレンドであり、初恋の相手でもあった。

共通の悩みを共に乗り越えていく

理沙との穏やかな交流は、賢治にとって癒しと幸福そのものだった。彼女への好意を糧に、賢治は自身の臆病さを少しずつ克服していく。さらに親密さが増す中で、理沙もまた賢治と同様に、対人関係や自己肯定感に悩みを抱えていることが明らかになる。賢治の恋心は募る一方だったが、長年の自信のなさが災いし、思いを伝えられないまま不器用な態度をとってしまう。そんなある日のデート中、賢治が理沙の写真を撮りたいと提案すると、彼女は頑なにそれを拒絶する。実は理沙は自分の容姿にコンプレックスを抱いており、写真を残したくないのだという。この出来事を境に、彼女が隠していた意外な秘密が徐々に明らかになっていく。

登場人物・キャラクター

佐藤 賢治 (さとう けんじ)

売れないピン芸人の男性。年齢は25歳。彼女はいないまま25年を過ごしてきた。幼い頃から怪獣マニアで、舞台ではマニアックな怪獣ネタを披露している。過去のいじめによるトラウマから自己肯定感が低く、ネガティブな性格の持ち主。大人になった今も人間関係が苦手で、苦手な相手を怪獣に見立ててヒーローごっこをする妄想にふけることで、なんとか心のバランスを保っている。怪獣ネタを褒めてくれた理沙と意気投合し、初めて彼女に恋心を抱く。

市川 理沙 (いちかわ りさ)

賢治のライブに現れた謎めいた美女。ライブ後の打ち上げにも参加し、賢治と親しくなった。賢治の怪獣ネタを面白いと絶賛し、彼にとって初めての理解者となった。ふだんはおとなしくミステリアスな雰囲気を漂わせているが、賢治との交流には積極的である。二人はコミュニケーションが苦手で友人がいないという共通の悩みを抱えており、次第に意気投合していく。実は彼女も賢治と同じく、学生時代にいじめを受けていた過去を持っている。

クレジット

原作

中沢 健

書誌情報

初恋芸人 1巻 小学館〈マンガワンコミックス〉

第1巻

(2025-12-12発行、978-4098543502)

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