概要
夏の終わり、廃墟となったビルから、少女たちが相次いで飛び降りる事件が起きていた。死因は決まって高いビルの屋上からの転落死だという。調査に向かった両義式は、ビルの屋上で、飛び降りた少女たちの霊と、浮遊する女性の霊を目撃する。
登場人物・キャラクター
両義 式 (りょうぎ しき)
不慮の事故による2年間の昏睡状態を経て、この世のすべての物の死を視ることのできる直死の魔眼を獲得した少女。中性的かつ端正な顔立ちだが、淡白な性格で人付き合いを避けがち。和服を普段着にしており、その上にジャンパーを羽織った風変わりな恰好をしている。
蒼崎 橙子 (あおざき とうこ)
工房伽藍の堂のオーナーで、人形師で魔術師。メガネによって性格を切り替え、装着時は穏やかだが、外すと冷酷な性格となる。礼園女学院の卒業生で、ロンドンの学院で魔術を学んだ過去を持つ。
巫条 霧絵 (ふじょう きりえ)
難病を患っており視力もほとんどない。少女による連続飛び降り自殺事件に関与しており、真相に迫る両義式と相まみえる。
黒桐 幹也 (こくとう みきや)
年齢より幼気な顔立ちと、てらいのない黒髪と黒縁メガネが特徴の青年。両義式とは高校時代からの友人で、彼女に心惹かれている。工房伽藍の堂に勤めている。
礼園女学院 (れいえんじょがくいん)
『劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景』において、黒桐幹也の妹・鮮花が通う女学院。工房伽藍の堂の所長である蒼崎橙子もここの卒業生である。
黒桐 鮮花 (こくとう あざか)
黒桐幹也の妹。黒の長髪に端正な顔立ちと品の良さを感じさせつつ、心の強さを持ち合わせた少女。蒼崎橙子に弟子入りし、魔術師として目覚める。実兄である幹也に心惹かれており、ライバル心から両義式を目の敵にしている。
場所
伽藍の堂 (がらんのどう)
『劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景』に登場する、魔術師の蒼崎橙子が所長を務める工房。黒桐幹也が働いている。
その他キーワード
直死の魔眼 (ちょくしのまがん)
『劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景』に登場する、両義式が持つこの世のこの世のすべての物の死を視ることのできる眼を持つ特殊能力。「死」を視覚情報として捉えることができ、そこを突く、あるいは裁つことによって、対象を殺すことができる。