素直な女子高生がトラブルに立ち向かう学園ヒューマンドラマ
明るく素直な高校2年生の紫月は、クラスメイトの西田繭と藤崎百合と共に、楽しい日々を過ごしていた。しかし、夏休み明けを境に、クラスメイトだけでなく繭や百合からも突然無視されるようになる。その原因は、インターネット上で紫月になりすました誰かが周囲に暴言を吐いていたことだった。その後、誤解は解けたものの、紫月はなりすましの犯人が繭ではないかと疑い始める。一方、百合は繭が中学時代にいじめを経験し、人の痛みを理解しているため、嫌がらせをするはずがないと反論する。これをきっかけに、三人の関係に亀裂が生じてしまう。さらに紫月は、助っ人として参加したバレーボール部でのレギュラー争いや、学校内外で起こるさまざまな人間関係のトラブルに巻き込まれることとなる。それでも紫月は誰かを陥れようとはせず、真正面から問題に向き合っていく。
紫月を巡るウソと嫉妬の人間関係
さっぱりとした性格の紫月は、あるトラブルに巻き込まれたことをきっかけに、人間関係の難しさに直面する。そんな中、繭は紫月に嫌がらせを受けているとウソを流し、周囲の同情を集めて女子の中心的存在へと躍り出る。しかし、ウソで築いた立場は次第にほころびを見せ始める。また、バレーボール部の後輩である川瀬和華は、表向きは先輩の紫月を慕っているものの、彼女が助っ人としてレギュラー入りしたことを恨み、陰で嫌がらせを繰り返して部内で孤立させようとしていた。さらに、紫月に強い執着を見せる鈴木毬菜や、つねに人の顔色をうかがう内藤詩織、友人でありながら紫月の前向きさに苛立(いらだ)ちを抱く上原千秋など、新たな人間関係が生まれるたびに、さまざまな問題が次々と起こっていく。
紫月を支える一番の理解者
高校入学以来、紫月と坂元真一は互いに明るく気さくな性格から、いつも笑い合える親しい友人関係を築いてきた。2年生で同じクラスになり、教室で紫月が孤立してしまった時も、坂元は唯一彼女をかばい、変わらず親しく接していた。また、男子と話してはいけないというルールがあるバレーボール部においても、直接会話ができない代わりにメールで励ますなど、彼女にとって大きな心の支えとなっている。しかし、紫月は坂元のことを気の合う男友達としてしか見ていないのに対し、坂元は彼女を恋愛対象として思いを寄せていた。友情を壊したくない坂元が本当の気持ちを伝えられず、友達という関係から一歩踏み出せずに、好きな相手と「友達ごっこ」を続ける苦悩も描かれている。
登場人物・キャラクター
佐久間 紫月 (さくま しつき)
皮胃満高校に通う女子高生。物語では2年生から3年生へと進級する。ボーイッシュな見た目とさっぱりとした性格から、悪意はないものの、ややデリカシーに欠ける一面もある。運動神経は抜群で、ほとんどのスポーツを難なくこなす。これまでは楽しい学校生活を送っていたが、同じクラスの繭とのトラブルをきっかけに人間関係に悩むようになる。一方的な誤解や理不尽な言動に傷つくことも多いが、曲がったことを嫌う芯の強さを持ち、トラブル相手と話し合いを試みたり、自分の行動で誤解を解こうと努力したりと、決して逃げずに真っ直ぐ問題に向き合っていく。
坂元 真一 (さかもと しんいち)
皮胃満高校に通う男子高生で、物語では2年生から3年生へと進級する。入学当初から紫月と親しく、1年生から3年生までずっと同じクラスで過ごしてきた。表向きは性別を超えた友情を築いているように振る舞っているが、実際には1年生の頃から紫月に対して恋心を抱いている。ただの好意にとどまらず、ウソをつかない信頼できる人物として紫月を認めており、人間関係のトラブルに巻き込まれた際には彼女を信じて味方であり続けている。また、バレーボール部の後輩である和華が紫月の携帯電話を無断で使い、なりすましのメッセージを送った際も、すぐに送り主が紫月ではないことを見抜いた。理解者として親しい関係を築く一方で、自分が恋愛対象として見られていないことにも気づいている。
書誌情報
友達ごっこ 全12巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2008-02-25発行、978-4088462653)
第2巻
(2008-06-25発行、978-4088463032)
第3巻
(2008-10-24発行、978-4088463407)
第4巻
(2009-02-25発行、978-4088463810)
第5巻
(2009-06-25発行、978-4088464169)
第6巻
(2009-10-23発行、978-4088464510)
第7巻
(2010-02-25発行、978-4088464923)
第8巻
(2010-06-25発行、978-4088465333)
第9巻
(2010-10-25発行、978-4088465777)
第10巻
(2011-01-25発行、978-4088466101)
第11巻
(2011-05-25発行、978-4088466514)
第12巻
(2011-06-24発行、978-4088466620)








