君の横顔しか見れない

君の横顔しか見れない

高校1年生の岸本新は、クラスメイトの藤森幸のことが気になって仕方がなかった。しかし、好きな人の顔がまともに見られない超奥手女子の幸はつねに横顔をキープし、新とだけは決して正面から目を合わせようとしない。徹底して横顔しか見せない女の子と、めげない男子の恋模様を描く、一進一退のこじらせラブコメディ。「月刊コミックジーン」2019年9月号から掲載の作品。コミックス刊行にあたり、描き下ろしのエピソードも収録されている。

正式名称
君の横顔しか見れない
ふりがな
きみのよこがおしかみれない
作者
ジャンル
ラブコメ
 
青春
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あらすじ

第1巻

高校1年の新学期。岸本新は、自分が留年していることから新しいクラスでの友達作りのために、となりの席に座る女子の藤森幸に声をかけた。美人な彼女は成績優秀で人望も厚く、みんなのあこがれの的だった。この子とならすぐになかよくなれると思った新だったが、なぜか幸は新に心を開かないまま、1か月が経過する。幸は会話にはふつうに応じるものの、つねに横顔をキープした状態で、新は向き合って話すことができないままだった。幸のことが気になって仕方がない新は、何かと彼女に絡み、なんとかして自分の方を向かせようとあの手この手で気を引こうとするが、横顔をキープする幸の信念は固く、どうやっても正面を向いてもらうことはできない。そんなある日、新は思い切って幸にその理由を聞いてみることにする。すると、幸の口から語られたのは、「正面から顔を見ると爆散する」という謎の理由だった。ふだんの社交的な立ち振る舞いからは想像できないが、実は幸は、好きな人に対しては顔を見ることができないほどの奥手だったのだ。新に思いを寄せている幸は、彼の顔を正面から見ることができず、いつも横顔をキープしていたのだ。新への強い思いを胸に秘めたまま、クールに振る舞いつつ、陰では恥ずかしさに悶絶する幸と、鈍感にも無邪気に彼女との距離を縮めようとする新は、互いに関係をこじらせあいながらも、少しずつ関係を深めていく。

登場人物・キャラクター

藤森 幸 (ふじもり さち)

高校1年の女子。サラサラストレートのロングヘアにしている。梅雨で湿気の多い時期ですら、ハネや寝癖はいっさいないが、実は毎朝1時間かけて一生懸命に仕上げている。成績優秀で人望が厚く、男女問わずに彼女の笑顔は誰もが心を奪われる、クラスのマドンナ的な存在。同じクラスの岸本新に思いを寄せており、恥ずかしさのあまり、目を合わせられないほど、恋愛に対しては奥手。新と正面で対峙することができないだけでなく、触れたりすることもできないため、いつも一定の距離を保ち、横向きをキープしている。ひょんなことから新の友人である多々良に、新への思いを知られることになり、それからは奥手な彼女の背中を押してくれる、何かと協力的な心強い存在となる。夏休みを控えたある日、休み中に新に会えなくなってしまうことに気づき、多々良からの助言もあって、新との関係づくりに積極的に取り組み始める。

岸本 新 (きしもと あらた)

高校1年の男子。明るく無邪気な性格で、少々空気が読めない鈍感なところがあり、疑問に思ったことはなんでも口に出してしまうタイプ。同じクラスの藤森幸のことが気になっているが、彼女の横顔しか見たことがない。正面の顔を見ようとしているが、ガラスに映った顔ですら幸に全力で阻止され、つねに横顔をキープされている。その理由を幸本人に直接聞いてみると、「正面から顔を見ると爆散する」という謎の理由を告げられる。これで、嫌われているわけではないことを知り、幸との距離を縮めたい一心で、めげずに会話し続けている。学校生活を送る中で、正面顔を見るチャンスがないわけではないが、幸本人から自然に対応してもらえるまではと、わざわざ見ないようにしている時もある。運動神経は抜群ながら、気合を入れると変に力が入りすぎ、実力が発揮できなくなる残念なところがある。2年生の多々良とは同じ中学校出身で、高校受験の時に勉強を教えてほしいとしつこく言い寄ったことでなかよくなった。実は留年しているために2回目の高校1年生だが、進級した多々良との友人関係は今も続いている。

多々良 (たたら)

高校2年の男子。岸本新とは同じ中学校出身で、高校受験の時に勉強を教えてほしいとしつこく言い寄られたことでなかよくなった。新が留年して学年は違うが、学校ではよく行動を共にしている。友達思いな優しい性格で、いつも新を心配している。新が、クラスメイトの藤森幸の正面顔を見られないと嘆くのを聞き、真相を探ろうとするが、新に対して距離を取ろうとする幸の態度に不信感を抱く。しかし、それは幸が奥手であるが故のためで、彼女が新に好意を寄せていることを確信。それ以降は、逆に幸のかわいらしさを感じるようになり、少々面白がりながらも、彼女の新への思いを応援し始める。

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