吸血鬼

吸血鬼

エイラと外つ国の王(漫画)、ロートフェルゼにはびこる血の一族。

登場作品
エイラと外つ国の王(漫画)
正式名称
吸血鬼
ふりがな
きゅうけつき
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概要

生き物の血を飲むことで続いてきた眷属で、赤い瞳を持ち、人間からは忌み嫌われている存在。不死ではないものの、非常に長生きで、それなりの年を経るとゆるやかに劣化が始まる。もともとレナルトデシーリアの二人がロートフェルゼ国内に入り込み、何百年もかけて仲間を増やし、王宮内を血の一族のものにした。吸血鬼に伴侶は必要ないが、諸外国からの迫害を避ける意味でも王は妃をもらい、子孫が繁栄して何度も代替わりしているように見せかけなければならない。吸血鬼は血を飲むことを食事とし、基本的には異性の血を好む傾向にある。相手の血を吸って、吸った分、自分の血を与えると人間を仲間に取り入れることができるが、相手が完全体の吸血鬼になる成功率はかなり低い。ほとんどの場合、そのまま血が合わずに死んでしまうか、不完全な吸血鬼になってしまう。また、各国をおさめる王族の血は濃いため、吸血鬼にとって美味ではあるが、それをもってしても完全体になる成功率はそれほど高くない。さらに、完全体であっても人間の血を飲まずにいると劣化が早まるとされている。不完全体の場合、通常の吸血鬼よりも劣化が早く、通常ないはずの欠点が備わってしまう場合もある。その状態は個々に違っており、どんな状態で不完全体となるかはわからない。また不完全体に限っては、長期間人間の血を吸わず、「血断ち」をすることで人間に戻ることができる。ただし、吸血鬼に自らの意思で血断ちをさせるのは困難のため、第三者による手助けが必要となる。主となる親吸血鬼は隷属の魅了をかけることで不完全体の吸血鬼に対して人を襲う行為を禁じ、動物の血で生きるように命じることで統率をとる。時々巷で起こる理由のない殺人は、自分が吸血鬼となったことがわからず、欲望のままに人を襲った不完全体の仕業とされており、そういった無秩序を避けるために、王は統率を怠った吸血鬼を厳しく罰する。そのため、吸血鬼を増やす際には不完全体の吸血鬼が発生した場合の責任を覚悟して決行しなければならない。主である親完全体の吸血鬼が亡くなった場合、その吸血鬼がかけた隷属の魅了は解けてなくなる。そうなれば、その吸血鬼が抱えていた不完全体の吸血鬼は一気に自由の身となるため、パニックを起こさないためにも周囲の吸血鬼が殺害するなどして一斉に処分にあたることになっている。そのため力が強く、隷属の手下が多い吸血鬼ほど、死ぬときは大ごとになる。隷属の魅了は、完全体になればかかることはなく、独自の判断を貫くことができる。完全体となった吸血鬼は、貴族としての地位を与えられ、王宮で暮らすことができる。そのため己の地位を守ろうとし、王族を中心に固い結束力で結ばれており、単独行動を取るよりも、団結している方を好む傾向にある。また、不完全体の吸血鬼は、王宮内で下働きとして扱われるか、殺害されるかのどちらかが通常となっている。吸血鬼は繁殖能力が低く、基本的に妊娠は望めないとされているが、妊娠の可能性がないわけではない。通常、血の交わりによって仲間を増やすことが主となっているため、吸血鬼の両親から生まれたダグラスは、強運のもとに生まれた奇跡の子という位置づけにあり、生粋の吸血鬼としてその存在自体がかなり貴重なものとなっている。ちなみに、吸血鬼は基本的に黒猫を苦手としている。

登場作品

エイラと外つ国の王 (えいらととつくにのおう)

エイラは政略結婚により、ロートフェルゼに嫁ぐことが決まり、黒猫のロロンを連れてたった一人で敵国へと輿入れすることになる。しかしロートフェルゼは、嫁いだ者をその後見た者はいないとされ、不穏な噂の立つ国だ... 関連ページ:エイラと外つ国の王

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エイラと外つ国の王
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