概要・あらすじ
武来杏と付き合い始めて1年半になる中園麻里は、武来が部活にアルバイトに忙しく、なかなか2人の時間を取れないことに寂しさを感じていた。そんな折、武来から真夜中の海に一晩中ドライブに行こうと誘いを受ける。嬉しくてすっかり舞い上がってしまった麻里だったが、その後、武来が自分の部屋に花井律子を泊めたことが発覚する。
それを知った麻里はショックのあまり武来に反抗し、ドライブに行くことを拒絶してしまう。
登場人物・キャラクター
中園 麻里 (なかぞの まり)
高校時代から一途に武来杏を想い続けてきた結果、武来と両想いになり恋人同士になった。気が弱く、ネガティブな思考の持ち主。思ったことの半分も口にできないが、本当に伝えたい大切なことは伝える努力ができ、芯は強い。最近、忙しい武来となかなか一緒の時間が取れないことに不満を感じている。
武来 杏 (ぶらい きょう)
中園麻里が高校時代から想いを寄せていた相手で、現在は麻里の彼氏。ハッキリした性格だが口数は少なく、麻里とは反対に肝心なことを言葉にできないタイプ。他人への優しさ、思いやりは人並みに持っているものの、冷たい印象の大学生。表には出さないが、彼なりに麻里を大切にしている。幼い頃に母親と弟を亡くしており、甘えることができないまま育ったという過去を持つ。
章子 (しょうこ)
かつて中園麻里と同じ高校に通っていた同級生で、須田とは家族公認のうえで交際している。身長が低く、童顔のため年齢相応に見られないが意外としっかり者。
須田 (すだ)
章子の彼氏であり、武来杏とは高校時代からの親友である。武来とは気を許せる仲だが、何事も一人で頑張る武来には、もっと自分を頼って欲しいと考えている。
矢野 美子 (やの みこ)
中園麻里の高校時代からの親友で、いつも麻里の恋愛相談に乗っている社会人の女性。現在は仕事の関係で博多に住んでいるが、麻里とは電話で交流を続けている。麻里からの電話報告に良い内容のものが増えてきていることに本人以上に喜びを感じ、武来杏に対しても期待感を持つようになってきた。
武来 銀 (ぶらい ぎん)
武来杏の兄で、外見もさることながら、愛想が無く冷たい印象を持つところもよく似ている。実家の「武来酒店」の経営者で、妻は現在出産のため里帰りしている。
花井 律子 (はない りつこ)
武来杏の実家である「武来酒店」の近所にある肉屋の娘で、武来の幼なじみ。気が強く自信家で、武来のことを一番よく知っているのは自分だと自負している。武来の彼女である中園麻里にライバル意識を燃やしている。
武来 凛 (ぶらい りん)
武来杏の弟で、現在中学3年の受験生。がさつで態度が大きいが、耳の遠いおばあちゃんが寂しくないようにと側で勉強したり、大きな声でしゃべったりと優しい一面も持つ。
おやじ
武来杏の父親で、武来とはよく似ている。現在は事故で足を骨折して入院中。14年前に妻を亡くし、現在は独り身。かつて肉屋の親父と、花井律子を杏の許嫁にしようと口約束を交わしていた。
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