裏社会最強の元殺し屋が現場に復帰
かつて裏社会にその名を轟かせた最強の殺し屋の夜鷹は、引退してからの8年間、酒とたばこ、ギャンブルに溺れる自堕落な生活を送っていた。そんな夜鷹の命を狙い、裏派遣の同業各社が自らの実力を誇示せんと動き出す。一方、かつて彼女を雇っていた裏派遣会社「ムラクモ」は、他社を牽制するために彼女の復帰を画策する。夜鷹がかわいがっていたこーはいを使い、彼女の行動を監視しようとするが、当の夜鷹ははつねに予想を上回る行動を見せるのだった。
怠惰な日常と殺し屋業界の厳しい現実
本作では、夜鷹のどうしようもない怠惰で自堕落な日常を描く一方で、殺し屋業界の厳しい現実や彼女の卓越した実力もリアルに描写されている。夜鷹の私生活には下ネタやくだらないギャグがふんだんに盛り込まれ、戦闘シーンでは息詰まるような緊張感が味わえる。この鮮烈なギャップが、物語全体に心地よいメリハリを生み出している。
激化していく裏派遣業界の覇権争い
裏派遣業界のトップを走る「ムラクモ」を追い落とすため、複数の同業他社を買収して業界第2位に躍り出た「黒典」。彼らはムラクモを揺さぶるため夜鷹の命を狙い、次々と刺客を送り込む。勢力を徐々に削られていくムラクモは、夜鷹の再起を図ると同時に、後方事務に就いていたこーはいをも前線に復帰させるため、猛特訓を開始する。
登場人物・キャラクター
夜鷹 蒼 (よたか あおい)
かつて殺し屋だった女性。年齢は33歳。「人を殺すのが嫌になった」という理由で引退したが、その後は酒やたばこ、ギャンブルに溺れ家賃も滞納する自堕落な日々を送っていた。裏派遣会社「ムラクモ」に所属するこーはいから殺し屋復帰の誘いを受けていたが、すべて断り続けていた。しかし、大家から「1か月以内に滞納家賃を全額支払わなければ即時退去」と告げられ、やむなくアルバイト感覚で仕事を引き受けるようになった。自身に向けられた殺意を瞬時に察知し、返り討ちにする実力は今も健在。ただし、全盛期より大幅に増えた体重と、変わり果てたスリーサイズを気にしている様子がうかがえる。
こーはい
裏派遣会社「ムラクモ」に所属する男性。夜鷹の後輩にあたる。左目は義眼で、左眉の端には傷跡がある。夜鷹が引退後も交流を続け、自堕落になっていく彼女を呆(あき)れつつも面倒を見ている。上司の金綱からは、夜鷹を殺し屋として現役復帰させるよう指示されている。勧誘に失敗した場合は殺害するよう命じられており、一度は奇襲を試みるも、あっさり返り討ちにされた過去を持つ。ふだんは後方の事務を担当しているが、かつては殺し屋として活躍していた。他社との抗争激化に伴い、彼自身も前線への復帰を求められている。
書誌情報
夜鷹ふたたび 3巻 講談社〈モーニング KC〉
第1巻
(2026-03-23発行、978-4065422533)
第2巻
(2026-06-23発行、978-4065436578)
第3巻
(2026-09-18発行、978-4065449868)








