天より高く（漫画）- マンガペディア

概要・あらすじ

大魔王の引退に伴い、後継者の座を兄弟で競わされることになったソラとヨミ。条件は大魔王が引退後つれそう伴侶を連れてくることだった。最高の大和撫子を見出す為、現代日本に送り込まれる2人。魔力はそれぞれ1つしか残されず、競争に敗れた側には死の制裁が与えられるというルールの中、ソラは手探りで大和撫子を探す。

社会常識を知らぬソラは行く先々でトラブルを起こすも、強烈なバイタリティで出会う人々に影響を与えていく。

登場人物・キャラクター

ソラ

最高の大和撫子を探すため人間界に送り込まれた、大魔王の次男。かなりの好色で喧嘩っ早い反面、曲がったことを嫌う男気ある青年である。人間離れした体力を持つが、魔物としての能力はほとんど封じられ、動物と会話できる能力のみが残されている。激昂すると本来の姿を取り戻すことがある。

ヨミ

最高の大和撫子を探すため人間界に送り込まれた、ソラの兄。冷徹な性格で、腑抜けた現代人を軽蔑しながらも、支配する術を身に着けていく。魔物としての能力はほとんど封じられているが、自在に現金を作り出す能力を活用して強大な権力を勝ち得ていった。

大魔王 (だいまおう)

全宇宙の暗黒と破壊を支配してきた絶対君主で、ソラとヨミの父親。引退を宣言すると同時に、2人の息子達から後継者を選ぶため、自らの後妻として最高の大和撫子を見つけ出すよう命じた。出来の悪い息子であるソラにしばしば激怒し、原始時代に送り込むなど強大な力を振るう。

江田島平八 (えだじまへいはち)

『魁!!男塾』の登場人物で、『天より高く』にも登場。政財界に強い影響力を持つ裏社会の黒幕とされている。既に隠居し、死の淵に立っていたが、ソラを見出しアトランタオリンピックで活躍させるうち、生気を取り戻す。その後も屋敷にソラを下宿させ、彼の人間社会における後見人となった。原始時代、江戸時代にそれぞれ、先祖と思われる人物がいる。

豪快丸 (ごうかいまる)

『天より高く』に登場する、大相撲力士。番付は大関。己の欲望にのみ忠実で粗暴な好色漢だが、惚れた女は大事にする一面もある。ソラとは弱小相撲部屋の一人娘をめぐって対立するが、戦いの中で和解。ソラと共に幾多の試練を乗り越える友となる。原始時代、江戸時代にそれぞれ、瓜二つの先祖がいる。

剣桃太郎 (つるぎももたろう)

『魁!!男塾』の登場人物で、『天より高く』にも登場。日本の内閣総理大臣を務め、麻薬汚染の一掃を目指してEXPと対立する。江田島平八を通じてソラを特別麻薬捜査官に任命した。政界入りした後も男塾時代の力は衰えておらず、自らの力で幾多の危機を乗り越え、ソラも一目置く人物である。

高松友吉

『天より高く』に登場した、元日本兵。終戦を知らぬまま孤島で過ごし、漂着したソラと出会った。女性と五十年以上接しておらず、非常に性欲が強い。ソラのEXP打倒に協力し、その後も島に残ろうとするが、現代日本の性の氾濫を知って帰国。以後、ソラや豪快丸と行動を共にする。

辺見忍 (へんみしのぶ)

若くして強大な派閥を形成した国会議員で、カジノ合法化法案をめぐって剣桃太郎と敵対する。その正体は鬼哭一族の1人であり、一族に伝わる「邪視」の力で人心を掌握し、政財界に手駒を増やしていた。

三津目エミ (みつめえみ)

『天より高く』の登場人物で、ヨミによって最高の大和撫子として選ばれる。その前世はソラが江戸時代で拾った赤ん坊で、ソラを実父のように慕っていた。現代でのソラとヨミの死闘中に前世の記憶を取り戻し、ソラに父としての力を目覚めさせた。

集団・組織

EXP (えーえっくすぴー)

『天より高く』に登場する国際麻薬組織。日本の政財界にも深く根を下ろし、麻薬を一掃しようとする剣桃太郎総理を排除しようと数々の陰謀をめぐらせた。ソラと男塾卒業生たちの活躍により、壊滅状態となる。

男塾 (おとこじゅく)

『魁!!男塾』の舞台であり、『天より高く』においては卒業生たちが登場する。卒業生たちはいずれも政治・経済・軍事・科学と各分野で一流の人物となっているが、いざという時には実力行使も辞さないという、現役時代の意気を保っている。

鬼哭一族 (きこくいちぞく)

『天より高く』に登場する一族。眼力で人心を自在に操る「邪視」の力を持ち、歴史の変動に影響してきたが、現代では霊場鬼哭山にて隠遁している。大魔王に酷似した像を御神体と崇めており、大魔王が人間界で女性と交わった際の子孫と見られている。

民明書房 (みんめいしょぼう)

『天より高く』に登場する出版社。大河内民明を主宰とする。赤字続きの零細出版社だったが大河内民明がソラとの出会いで奮起し、新雑誌『SORA』の創刊が開始される。『魁!!男塾』など他の作品に登場する民明書房、および大河内民明丸とは設定が異なっている。

オニ族 (おにぞく)

『天より高く』に登場する種族。10億年前に魔界を支配しようとしたが、大魔王の祖父らに破れ、人間界に逃げ落ちた。その末裔が原始時代にも残り、強大な魔力をもってソラと死闘をくり広げる。江戸時代に現れたミツメ族も、このオニ族の子孫と見られている。

場所

江戸時代 (えどじだい)

『天より高く』の舞台の1つで、ソラが大魔王によって原始時代の次に送り込まれた。水戸光圀をはじめ、歴史上の人物がしばしば登場する。

その他キーワード

原始時代 (げんしじだい)

『天より高く』の舞台の1つ。現代社会では豪放なソラの力が発揮できない、との忠告を受けた大魔王が魔力でソラを送り込んだ百万年前の日本。原始人たちが様々な部族に分かれて生活しており、著名人の先祖とされる原始人がしばしば登場する。

天より高く

概要・あらすじ