概要
漫画家。女性。立川女子高中退、大検合格、日本デザイン学校グラフィックデザイン科卒。幼少時に世田谷区経堂から東京都日野市の百草団地に転居、21歳まで過ごす。5歳で絵本づくりに熱中。小学生時代は赤塚不二夫、楳図かずお、水木しげる、ジョージ秋山、小林よしのり、里中満智子、新田たつお、日野日出志などを愛読。中学生時代は、いじめが原因で自殺未遂を図り、人間不信に陥る。1982年9月、中学3年生のときに投稿した『明るい仲間』(裏町かもめ名義)が、なかよしギャグ漫画大賞佳作入選。同作は翌1983年「なかよしDX」1月号に掲載され、漫画家デビューとなる。その後、同誌に『大山家のお子様方』『人間シンボーだ』などを執筆。1984年2月にはペンネームを山田ゆうこに改めて活動。1987年8月『人でなし』が「ヤングマガジン」月刊新人漫画賞奨励賞を受賞、同年10月『忘れもの』でちばてつや賞佳作(ヤング部門)を受賞。山田花子として再デビューとなる。1988年「週刊ヤングマガジン」で『神の悪フザケ』を連載。翌年5月、初の単行本「神の悪フザケ」を刊行。漫画の他にも戯曲の執筆や、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動を行う。8月には「ガロ」に連載を持つなど、仕事は増えるが精神状態は悪化。1991年頃からバイトで生計を立て、漫画は自由に描ける「ガロ」やエロ本などに絞ろうとするも、社会にうまく適応できずに統合失調症を患い、桜ヶ丘記念病院に入院。退院の翌日である1992年5月24日、日野市百草団地の11階から飛び降りて逝去。享年24歳。ユニークな作風や活動でカルト的な人気があり、死後も熱烈なファンの間で語り継がれる。1996年には、山田花子が死の前日まで記していた日記を掲載した『自殺直前日記』が刊行された。
ヒストリー
- 1967年6月10日
東京都千代田区に生まれる。
- 1982年9月
中学3年生のとき、裏町かもめ名義で投稿した『明るい仲間』が、なかよしギャグ漫画大賞佳作を受賞。
- 1983年
「なかよしDX」から『明るい仲間』でデビュー。
- 1984年2月
ペンネームを山田ゆうこに改名。
- 1987年8月
『人でなし』で「ヤングマガジン」月刊新人漫画賞奨励賞を受賞。
- 1987年10月
『忘れもの』でちばてつや賞佳作(ヤング部門)を受賞。山田花子として再デビューする。
- 1988年
「週刊ヤングマガジン」で『神の悪フザケ』を連載。
- 1992年5月24日
投身自殺により逝去。享年24歳。
- 1996年6月
死の前日まで記していた日記を掲載した『自殺直前日記』が発売される。
受賞
- 1982年
なかよしギャグ漫画大賞佳作
- 1987年
ヤングマガジン月刊新人漫画賞奨励賞
- 1987年
第17回 ちばてつや賞佳作 ヤング部門
作品
- 1988年
-
作者
- 1992年
-
魂のアソコ
作者