概要・あらすじ
坂本龍馬は自身の熱情(パッション)をぶつけるべく、見ず知らずの男から託されたギターを手に京都に向かう。その地でギターの男の弟子、高杉晋作と桂小五郎とバンドを結成。幕府お抱えの最高愛獲(トップアイドル)、新選組の土方歳三や沖田総司と、立場は違えど互いを意識しながらの雷武(ライブ)活動が続く中、天歌(ヘブンズ・ソング)による泰平の世を磐石にすべく、大老井伊直弼のさらなる野望が動き出す。
登場人物・キャラクター
坂本 龍馬 (さかもと りょうま)
坂本龍馬をモデルにした赤髪の青年で、衣装も赤が基調。バンドではギターを担当。熱血な性格でひたすら明るく、とにかくロックを歌いたがる。メンバーの中で最初に片魂(ピースソウル)に目覚めた。 物事を深く考えるタイプではないが、自分たちに続きロック活動をする若者たちへの弾圧を目にし、一度はロックの道を断念する。
吉田 松陰 (よしだ しょういん)
吉田松陰をモデルにした、モジャモジャ頭にグルグル眼鏡の男性。高杉晋作と桂小五郎のロックの師匠で、泰平化による音楽と日本の将来を憂い、全国を巡って志を持つ男を探している。その旅路で主人公坂本龍馬と出会い、その熱情を認めて自身のギターを託した。
沖田 総司 (おきた そうじ)
沖田総司をモデルにしている。最高愛獲(トップアイドル)新選組の1人。副長の土方歳三とは対照的に煌(ファン)に笑顔を振りまくが、それは客観的に立ち位置を考えてのサービス。
お登勢 (おとせ)
旅館兼食堂アルベルゴ・ディ・テラーダの女将で、恰幅のいいオネエ。無一文だった主人公坂本龍馬とその友岩崎弥太郎を住まわせ、働かせている。金銭にはシビアだが、なにかと面倒見がよく龍馬たちのよき理解者。 店の名物メニューはピッツァ・マルゲリータ。
新選組 (しんせんぐみ)
『幕末Rock』に登場する団体名。江戸幕府直轄の愛獲(アイドル)グループであり、天歌(ヘブンズ・ソング)を歌う雷舞(ライブ)を行う一方、御禁制のロックを歌う者の取り締まりも行っている。
桂 小五郎 (かつら こごろう)
桂小五郎をモデルにした青年で、眼鏡をかけている。バンドではドラムを担当。主人公坂本龍馬からは物知りだという理由で「先生」と呼ばれており、様々なメカを開発したりもする。同じ吉田松陰の弟子の高杉晋作も片魂(ピースソウル)に目覚めた後、1人取り残された自分はロックに対する熱情が足りないのだろうかと思い悩む。
高杉 晋作 (たかすぎ しんさく)
高杉晋作をモデルにした青年。バンドではベースを担当。主人公坂本龍馬からは、本名が垢抜けないと言われ「シンディ」と呼ばれている。吉田松陰の弟子で、その身を案ずるあまり師匠のギターを持つ龍馬に食ってかかった。 自分が認めた相手にしか心を開かないなど、気難しい性格をしている。
近藤 勇 (こんどう いさみ)
近藤勇をモデルにした、よき兄貴分という雰囲気の好漢。最高愛獲(トップアイドル)新選組の局長で、隊士たちからの信頼も厚い。かつては自身も歌っていたが、今は一線を退きプロデューサー業に専念している。
土方 歳三 (ひじかた としぞう)
土方歳三をモデルにしている。最高愛獲(トップアイドル)新選組の1人であり副長。冷静かつ真面目で感情を表に出すこともなく、煌(ファン)にも媚びるような態度は見せない。
違いの分かる美少年 (ちがいのわかるびしょうねん)
主人公坂本龍馬が持つ御禁制のギターを見て彼に興味を持ち、その歌にいたく感動する。龍馬いわく、姉、親友の岩崎弥太郎、ギターをくれた吉田松陰に続く4人目の理解者とのことで、それを評して「違いの分かる美少年」と呼ぶようになった。 神出鬼没な行動力など、本名を含めその正体は一切不明。
井伊 直弼 (いいな おすけ)
井伊直弼をモデルにした、左目の眼帯が印象的な黒ずくめの男。江戸幕府の大老で、将軍徳川慶喜に代わり、民衆の天歌泰平化を強行的に推し進めている。
岩崎 弥太郎 (いわさき やたろう)
岩崎弥太郎をモデルにしている。主人公坂本龍馬の幼なじみかつ親友で、龍馬と共に一旗あげるべく京都にやってきた。情報通であり、その商才も活かして龍馬たちに協力したり迷惑をかけたりもする。
その他キーワード
天歌 (へぶんずそんぐ)
『幕末Rock』に登場する用語。江戸幕府による泰平化のため、愛獲(アイドル)に歌わせている歌。支配を完璧なものにするため、幕府はロックを歌う者を捕らえている。
片魂 (ぴーすそうる)
『幕末Rock』に登場する用語。5つに分かれた超魂(ウルトラソウル)の欠片で、主人公の坂本龍馬らがバンド活動の中で、熱き熱情(パッション)をほとばしらせることなどで身に宿す。大老井伊直弼は泰平化の妨げになると、超魂の復活を気にかけていた。