概要
泣き虫な幼い幽霊の少女。ある日突然、伏原の会社に現れるようになった。金髪のセミロングヘアで、笑ったときに目立つ八重歯が特徴。ふだんは白い死に装束を着用し、頭には天冠をつけている。非常に泣き虫で悲しそうな表情や涙を浮かべていることが多いが、本来は明るく素直で、誰に対しても思いやりのある健気な性格の持ち主。幽霊であるため写真に写らず、鏡などにも映らず、ふつうの人間には見ることも声を聞くこともできない。本名や生い立ちは不明だが、生前は母親のかかさまと暮らしており、仕事で忙しい彼女のためにおにぎりを作ったり、一人で留守番をしながら家事をこなしたりする日々を送っていた。現在でも時折生前の夢を見ては、寝言でかかさまのことを呟いている。伏原や倉橋サツキをはじめとする一部の人間からは視認や会話が可能で、食事をしたり服を着替えたりすることもできる。完全に社畜と化している伏原の体調をいつも心配し、「タチサレ」と不気味な声を上げることで彼女を退勤・帰宅させようとする。伏原から発見されたあとも、無理をして残業を続ける彼女をあらゆる手段で会社から立ち去らせようと試行錯誤するが、うまくいかずに空回りしたり、逆に彼女を癒して仕事のやる気を増やしてしまったりすることが多い。最初は不気味な声をオフィス内に響かせるだけだったが、伏原に認識されるようになってからはお茶や夜食を用意したり、仕事を手伝ったりなど彼女の仕事が少しでも早く終わるよう、さまざまな方法で彼女を癒している。幽霊になったばかりの頃は誰にも存在を認識されず、一人ぼっちで寂しい思いをしていた。当初は伏原の会社に取り憑いていたが、のちに彼女の家で同居するようになった。単に伏原を心配しているだけでなく姉や親のように慕っており、優しい母親だったかかさまの面影を彼女に感じている。伏原に恩義を感じていっしょに住むようになったみゃーことは相棒でありライバルのような関係で、伏原を癒すために協力し合うこともあれば、自分の方が彼女の役に立ちたいと張り合うこともある。みゃーことは異なり、料理にはまったく自信がなかったが、弁当作りの際に彼女に教わっておにぎりを作ることができるようになった。当初は伏原だけを癒そうとしたり立ち去らせようとしたりしていたが、会社に何度も入り浸るうちに彼女の同僚や、上司にも同じようなことをするようになった。霊感のある春日井からは存在を知られてかわいがられている一方、幽霊が見えない志乃からは怪奇現象と思われて怖がられている。
登場作品
社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。 (しゃちくさんはようじょゆうれいにいやされたい)
夜遅くまで残業するいわゆる「社畜」のOL・伏原と、会社に現れた謎の少女・幽霊ちゃんたちの交流を描いた日常コメディ。「月刊少年ガンガン」2019年9月号から掲載の作品。2022年4月にテレビアニメ化。 関連ページ:社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。
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