運命の恋の相手はピンチを救ってくれたヒーロー
女子中学生の里菜は、毎朝見かけるあこがれの高校生であるリュウジと知り合うため、彼の登校時間に待ち伏せをしていた。勇気を振り絞って声をかけようとしたその瞬間、母親が里菜の恥ずかしい忘れ物を届けに現れ、大声で声をかけたことで、リュウジだけでなく周囲の注目を集めてしまう。思わず逃げ出した里菜を助けてくれたのは、リュウジと同じ高校に通うヒロだった。優しい笑顔のヒロに心惹かれた里菜は、彼と再会するために同じ高校を受験し合格する。自分の気持ちをヒロに打ち明けるが、彼にはすでに好きな人がいたため、二人の関係はぎこちなくなってしまう。それでも里菜は一途(いちず)に思い続け、やがて二人は付き合うようになる。ところが、モテるヒロをめぐる恋のライバルの出現や、体の弱い里菜の入院など、二人には次々と試練が訪れる。それでも二人は、そのたびに互いの絆を深めながら困難を乗り越えていく。
一生懸命なピュアな女子×恋には不器用な男子
里菜は生まれつき体が弱く、無理をして疲れがたまったり感情が高ぶったりすると、よく倒れてしまう。そのため、積極的に行動することができず、引っ込み思案な性格から、リュウジにあこがれてはいたものの、恋愛経験はまったくなかった。また、人の気持ちを優先するあまり本音を言えずにいたが、ヒロとの出会いを通じて、「思いは言葉にしなければ伝わらない」と理解し、少しずつ前向きに変わっていく。一方、ヒロは勉強も運動も得意で、特に弓道部では中心的な存在であり、音楽のセンスにも恵まれバンドの助っ人も務めていた。しかし、完璧に見えるヒロも、長いあいだ同級生の秋本多紀に片思いをしていたため交際経験はなく、恋愛に関しては不器用だった。そんな恋愛初心者の二人が少しずつ距離を縮め、共に成長していく姿が本作の大きな見どころとなっている。
二人の恋を揺るがす強力なライバルたち
里菜にとって、最初の恋のライバルはヒロが片思いしている多紀だった。明るく社交的で、里菜にも分け隔てなく接する多紀に対し、里菜は自分に到底敵わないと心を乱される。しかし、ヒロの気持ちが本当は里菜に向いていることを見抜いた多紀は、二人の関係を後押しするようになり、里菜にとって心強い親友となっていく。一方、ヒロの後輩で大人びた美少女の小澤百合は、里菜とヒロの交際を知ると、周囲を巻き込んで嫌がらせを始める。そんな中、里菜は転校生の吉川涼子と意気投合するものの、涼子からヒロへの思いを打ち明けられても、自分がヒロの恋人であることをなかなか言い出せずにいた。友情と恋愛の狭間(はざま)で板挟みになった里菜は心を揺さぶられ、その隙を同級生の土井也汰に突かれてしまう。やがて、里菜と也汰が抱き合っている現場を目撃したヒロは誤解し、二人のあいだに距離が生まれてしまう。さらに、手強(てごわ)い恋のライバルやヒロの受験など、息つく間もない試練が二人を次々と襲うこととなる。
登場人物・キャラクター
如月 里菜 (きさらぎ りな)
登場時は中学3年生の少女。物語では主に中学3年生から高校2年生までの姿が描かれている。弓道部に所属している。胸元には幼い頃に受けた手術の痕が残っているため、それをコンプレックスに感じている。生まれつき体が弱いこともあり、自ら積極的に行動することは少なく、やや世間知らずな一面もある。しかし、ヒロに思いを寄せるようになってからは、初めてライブに参加したり、自ら周囲の人々とかかわったりと、以前より積極的に行動するようになった。実家では「山田さん」という名前の猫を飼っており、溺愛している。
宇佐美 ヒロ (うさみ ひろ)
里菜の1学年上の男子。物語では主に高校1年生から3年生までの姿が描かれている。勉強も運動も優秀で、弓道部の中心メンバーとして活躍している。多紀に里菜への思いを指摘されて初めて自分の気持ちに気づき、それ以降はどんなに魅力的な女性からアプローチを受けても、よそ見せずに里菜だけを一途に思い続けている。年相応に性的な関心も持っており、里菜と結ばれたいという思いはあるものの、いつもあと一歩のところで邪魔が入ってしまう。高校卒業後は、里菜の心と体の両面を支えたいという思いから医学部へ進学する。
関連
「彼」first love (かれ ふぁーすと らぶ)
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書誌情報
微熱少女 全10巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(1999-02-24発行、978-4091371973)
第2巻
(1999-05-26発行、978-4091371980)
第3巻
(1999-08-24発行、978-4091371997)
第4巻
(1999-11-26発行、978-4091372000)
第5巻
(2000-02-26発行、978-4091378613)
第6巻
(2000-05-26発行、978-4091378620)
第7巻
(2000-09-26発行、978-4091378637)
第8巻
(2001-01-26発行、978-4091378644)
第9巻
(2001-04-24発行、978-4091378651)
第10巻
(2001-09-26発行、978-4091378668)








