概要
日本の漫画家、貸本作家。男性。幼少時にジフテリアを患い、その影響で身長が伸びずに低身長であった。1953年、石ノ森章太郎が設立した「東日本漫画研究会」のメンバーとなり、同人誌「墨汁一滴」に参加。1955年、大阪の東光堂から貸本漫画『影をきる侍』でデビュー。以後、時代物や化け猫を題材とした怪談などを数多く手掛けた後、1960年からの一年間は、曙出版「ティーン・エイジャー」などに、市川誠一名義で青春マンガを発表する。1962年には、曙出版から『化猫の月』『怪談 猫の喪服』『怪談 人間時計』を発売。これらの作品は、その不条理で難解な内容、実験的な描写からカルト作品扱いされている。その他の作品に『笑狂四郎捕物控シリーズ』『ひるぜんの曲』、ノンフィクション『孤客 哭壁者の自伝』などがある。2009年12月24日に死去。享年75歳。
ヒストリー
- 1934年6月1日
大阪市北区南森町に生まれる。
- 1953年
石ノ森章太郎主宰の「墨汁一滴」に参加。
- 1955年
『影をきる侍』(東光堂)で貸本漫画家デビュー。
- 1962年
曙出版から、書き下ろし単行本『化猫の月』『怪談猫の喪服』 『怪談人間時計』 を刊行。
- 1996年
太田出版が、『怪談 人間時計』(併録:『猫の喪服』)を復刻。
- 1998年
太田出版から、自叙伝『孤客 哭壁者の自伝』を刊行。
- 2009年12月24日
死去。