概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
声タダシ (こえただし)
東京・神田の声時計店の一人息子。中学生。自転車事故が原因で精神的に不安定となり、不登校となる。時計を偏愛し、自室はからくり時計だらけである。
パパ
声時計店の店主。タダシの父親。口ひげをたくわえた小柄な男性。ある日突然、店の時計が全て故障でもないのに動かなくなり、苦悩する。
ママ
タダシの母親。自閉して不登校になってしまった息子を心配する愛情あふれる母親だが、その容貌はシュールレアリズム絵画に影響を受けたかのような不気味な絵柄で描かれている。頭からツノのように時計の長針と短針が生えてくる原因不明の症状に悩まされる。
オデ子 (おでこ)
タダシ一家に女中として雇われている少女。暗い目つきでおでこが広く、異様な容貌として描かれている。仕事は毎日2回12時に声時計店の時計を合わせることだったが、ある日突然店内の時計が全てゼンマイも切れていないのに動かなくなったとことに恐怖を覚え、退職した。
先生 (せんせい)
声時計店に突然現われた謎の男性。時計の文字盤のように円形をした奇妙な顔立ち。もとは小学校の校長だったと自称する。不登校のタダシは彼を家庭教師とするが、彼からプレゼントされた腕時計をはめてから、夢とも幻ともつかない「時計人間の国」へと誘い込まれるようになってしまう。