あらすじ
第1巻
怪物女学校のZ組に在籍する怪物少女の定国迷は、D先生に恋焦がれていた。その悩みを打ち明けられた羅一華は適当に相槌を打っていたが、迷はそれに閃きを得て、魔人形屋を訪れてパーツ換装を行うことにする。しかし、出来上がったのはタコの怪物のようなグロテスクなもので、一華はいつもの迷の方がいいとアドバイスするのだった。(項目5「カタカタカタ。自動人形は初恋の夢を見るか?」。ほか、6エピソード収録)
登場人物・キャラクター
羅 一華 (るお いちか)
殭屍(キョンシー)道士の怪物少女で、怪物女学校のZ組に在籍する生徒。見た目は人間の少女の姿だが、至る所に継ぎはぎや縫い目がある。明るく前向きな性格ながら、ものぐさで向学心はまったくない。頭部に傷を負ったりすると、狂暴な人格が表面化して大暴れすることもある。「羅一索」「羅一萬」「羅一筒」という、怪物小中学校に通っている三人の弟がいる。
白雪 燐子 (しらゆき りんご)
悪魔の怪物少女で、怪物女学校のZ組に在籍する生徒。見た目は人間の少女の姿だが、背中にコウモリに似た小さな一対の翼、下半身に尻尾がある。非常にプライドの高い性格をしている。悪魔のために魔法を使うことができ、特に炎をコントロールする魔術が得意ながら、頭が悪いのが欠点。
菊乃 零花 (きくの れいか)
地縛霊の怪物少女で、怪物女学校のZ組に在籍する生徒。見た目は人間の少女の姿だが、幽霊なので実体はない。暗く後ろ向きな性格の持ち主。人をストーキングする性癖があるのに加え、したためているストーカー日記を見た相手を見境なく殺そうとする困った生徒。
赤狩 豺子 (あかがり さいこ)
屍食鬼の怪物少女で、怪物女学校のZ組に在籍する生徒。人間の少女の姿をしているが、頭部に犬のような耳、下半身に犬のような尻尾がある。肉が大好物で、いつも腹をすかしており、たまにクラスメートの体を食べてしまったりもする。「赤狩豺狼」という名の兄がいる。
定国 迷 (さだくに まよい)
呪いの人形の怪物少女で、怪物女学校のZ組に在籍する生徒。服を着ていれば見た目は人間の少女の姿だが、服を脱ぐと人形の姿になる。パーツを交換して異なる見た目になることも可能ながら、水に濡れると故障してしまう。D先生に思いを寄せている。
ソフィア・糸音・シュレッケン=シュピネンウェーベ (そふぃあしおんしゅれっけんしゅぴねんうぇーべ)
怪物女学校のA組で学級委員長を務める怪物少女。種族はアラクネで、見た目は人間の少女の姿だが、本性を現すと下半身が蜘蛛のような多脚になる。怪物女学校の創設者兼理事長である「ジークフリード・ザロモ・フォン・シュレッケン・シュピネンウェーベ一世」の娘で、高慢な性格をしているが、根はまじめな優等生。
侵夜間 紅桃 (おかやま くるみ)
怪物女学校のA組に在籍する怪物少女。種族は鬼人で、見た目は角が頭部から二本生えている以外は人間の少女の姿だが、背が非常に高い。いつも金棒を振り回しており、一見乱暴者のように見えるが、根はまじめな性格をしている。クラスメートからは「桃」というあだ名で呼ばれることもある。
D先生 (でぃーせんせい)
怪物女学校のZ組の担任を務める教師。種族はデュラハンで、見た目は首から下は人間の姿だが、頭部がなく、代わりにぬいぐるみの頭部を乗せている。粗暴な性格として知られており、問題児だらけのZ組の生徒を年中お仕置きと称して殺している。
K先生 (けーせんせい)
怪物女学校のA組の担任を務める教師。種族は不明だが、見た目はネズミのような姿をしており、ふつうのネズミよりも大きい。落ちこぼれの集まりであるZ組の生徒たちを敵視しており、怪物女学校から追い出そうと画策している。
集団・組織
Z組
怪物女学校の学級の一つで、いつも赤点ばかり取る生徒ばかりを集めた問題児クラス。担任はD先生が務めており、在籍する生徒は羅一華、白雪燐子、菊乃零花、赤狩豺子、定国迷など。単に成績が悪いだけではなく、喧嘩が絶えずにトラブルばかりを起こしている。
A組
怪物女学校の学級の一つで、まじめで優秀な生徒ばかりを集めた上級クラス。担任はK先生が務めており、在籍する生徒はソフィア・糸音・シュレッケン=シュピネンウェーベ、侵夜間紅桃など。Z組とは異なり、さまざまな面で待遇がよく、給食も超高級ビュッフェとなっている。
場所
怪物女学校 (かいぶつじょがっこう)
怪物少女たちが通う学校で、正式な名称は「モーンストルム女学校」。卒業すると怪物職ライセンスを取得することができる。怪物女学校の創設者兼理事長は、現在A組に在籍しているソフィア・糸音・シュレッケン=シュピネンウェーベの父親にあたる「ジークフリード・ザロモ・フォン・シュレッケン・シュピネンウェーベ一世」。建物の向かいには羅一華の弟たちが通う怪物小中学校がある。
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