愛が死ぬのは君のせい

愛が死ぬのは君のせい

桃森ミヨシと鉄骨サロの代表作の一つ。舞台となるのは、謎の地球外生命体が暗躍する現代の日本。幼なじみの間愛生と逢沢一墨の関係に、謎の地球外生命体「ワルツ」が割り込むことで、二人の絆と恋愛模様が絡み合うミステリー・ラブロマンス。集英社「マーガレット」2018年5号から2019年24号まで連載された作品。

正式名称
愛が死ぬのは君のせい
ふりがな
あいがしぬのはきみのせい
作者
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ラブコメ
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幼なじみの二人と地球外生命体が織り成すSFラブロマン

本作は宇宙や地球外生命体をテーマに、幼少期から思い合ってきた愛生と一墨の関係を軸に物語が展開する。二人のあいだに割り込んでくる「ワルツ」をはじめとする地球外生命体の存在とその謎が、ラブロマンスの重要な要素となっている。地球人の身体を狙うワルツたちの目的や心情の変化が物語の鍵を握り、彼らによって引き裂かれた関係と平穏な日常を取り戻すために、愛生と一墨は必死に抗(あらが)いながら絆を深めていく。幼なじみ同士の恋愛という王道の少女漫画に、SFやミステリーの要素を織り交ぜた作風と、緊張感あふれるストーリー展開が見どころとなっている。

秘密基地での告白と奪われた記憶

幼い頃、愛生と一墨は小さな山の頂上近くに秘密基地を作り、愛生は密かに思いを寄せていた一墨に、その場所で告白する。しかし、突然現れた地球外生命体の影響で、愛生は告白の返事とその日に起きた恐ろしい出来事をすっかり忘れてしまう。それから6年が経ち、高校生になった愛生は、再び思い出の秘密基地に一墨を呼び出し、今度こそ返事を聞こうと決心する。すると、そこに6年前と同じ地球外生命体が現れ、愛生をかばった一墨が彼女の代わりに身体を乗っ取られてしまう。翌日、一見いつも通りの様子を見せる一墨だったが、過去の恐ろしい体験を思い出した愛生は、彼の中にかつて自分を乗っ取ろうとした地球外生命体が入り込んでいることに気づくのだった。

地球外生命体「ワルツ」との命懸けの攻防

一墨の身体を乗っ取った地球外生命体「ワルツ」は、一墨の幼なじみである愛生との絆を引き裂く存在となった。愛生は一墨を救うため、自らを犠牲にしてでもワルツを自分の体内へ移そうと試みる。しかし、愛生を守りたいという一墨の強い思いに触れたワルツは心境に変化をきたし、愛生への乗り移りを何かと先延ばしにするようになる。そんなある日、愛生は別の地球外生命体「白い男」に突き飛ばされて重傷を負い、命の危機に瀕してしまう。愛生を救うため、ワルツは彼女の体内に入り込み、蘇生(そせい)のために力を使い果たして休眠状態となる。さらに、「白い男」からの警告を受けた愛生は、一墨に絶対に近づかないと決意する。しかしそのあいだに一墨の精神には変化が生じ、別の女性と親しげに歩く姿を目撃した愛生は強いショックを受け、二人の関係は大きくすれ違っていく。

登場人物・キャラクター

間 愛生 (はざま あおい)

高校1年生の女子。一墨とはとなりに住む幼なじみ。弟の勇希がいる。特徴的な茶色のボブヘアと、明るく行動力にあふれる性格の持ち主。幼い頃から一墨に思いを寄せていたが、幼少期に謎の地球外生命体「ワルツ」に身体を乗っ取られそうになった際、一墨に救われて難を逃れた。その出来事の後遺症で、右腕だけが異常なほど強い力を持つようになった。一墨の肉体を乗っ取ったワルツから彼の人格を取り戻すため、さまざまな危険に巻き込まれていく。

逢沢 一墨 (あいざわ いすみ)

高校1年生の男子。愛生のとなりに住む幼なじみ。幼い頃、愛生がワルツに身体を乗っ取られそうになった際に彼女を救い、それ以来何も知らないふりをしながらも愛生を守り続けてきた。幼少期に両親が離婚し、再婚した母親とのあいだに確執を抱えていた。しかし、愛生と出会ってからは物事の見方や人付き合いが変わり、彼女を何よりも大切に思うようになる。再び現れたワルツに身体を乗っ取られてしまうが、愛生を守るために自分の恋心をワルツに託したことで、彼女への感情が欠落してしまう。

ワルツ

地球人に取り憑(つ)こうと企(たくら)む未知の地球外生命体。自我と未知のエネルギーを持つ発光体で肉体は持たず、6年前には幼い愛生の肉体を乗っ取ろうと狙って失敗する。6年後に再び愛生を狙うが、彼女をかばった一墨の身体に憑依(ひょうい)し、彼の中に居着くようになる。名前はなかったが、愛生から「割って入ってくるヤツ」と皮肉られ、その略称として「ワルツ」と名付けられた。一墨の愛生への一途(いちず)な思いを受け取ったことで彼女に情が移り、命を落としかけた愛生を救うために力を使い果たし、休眠状態に入る。「白い男」と呼ばれる別の地球外生命体から追われている。

関川 榛名 (せきがわ はるな)

中学3年生の男子。京輔、冴花、典の幼なじみ。黒髪をショートヘアにしている。関東地方の名門私立中学校に通っていたが、幼少期を過ごした典たちの町へ戻ってきた。幼い頃に母親を川で亡くして以来、川に対して強いトラウマを抱えている。帰郷後に典と再会し、彼女に思いを寄せるようになる。しかし、同級生の知菜にその秘密を知られ、似た境遇である彼女に同情したことから交際を始める。それでも典への思いは断ち切れず、のちに自身の本当の気持ちを彼女に打ち明ける。

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