概要・あらすじ
霧生美影は、明治を迎え、仕事を失い海外に渡った忍者の末裔で、幼い頃から厳しい修行を受けていた。そんな彼女が主人とし、幼い頃から警護にあたっていたジェイムズ・G・ロッドの願いで、日本へ渡る。そこで忍者に追われる若嶋津真人に出会い、若嶋津家に伝わる種を巡る争いに巻き込まれていく。
登場人物・キャラクター
霧生 美影 (きりお みかげ)
明治を迎え、仕事を失い海外に渡った忍者の末裔の少女。シャドウ・ヴィレッジ・カンパニーに所属し、依頼人の護衛に当たっている。父はシャドウ・ヴィレッジ・カンパニーの社長を務める。幼い頃から忍者の養成所に入れられており、感情に溺れないよう、子供の頃から叩き込まれているため、表情に乏しい。 幼い頃から警護につき、優しくしてくれているジェイムズ・G・ロッドには強い思い入れがあり、忠実に従うが、敵には容赦がない。真面目な性格で、機動力が高い。ジェイムズ・G・ロッドの願いから、日本に渡り、高校に入学する。
ジェイムズ・G・ロッド
彼の会社が、世界の食料事情を変えるような種を作り上げたことから、命を狙われることもあるため、シャドウ・ヴィレッジ・カンパニーに警護を依頼している、大口の依頼人。霧生美影が警護にあたっている。紳士的な性格で、美影にかける言葉も優しい。妻は日本人だったが、子供と共にすでに殺され、他界している。 まだ見習いだった幼い美影を自分の警護チームに入れるよう、霧生の父に願い出た。日本が好き。美影のことが気に入っており、養子にし、日本で暮らしたいと考えている。美影からは「ご主人」と呼ばれている。
若嶋津 真人 (わかしまず まひと)
若嶋津真子の兄。忍者から命を狙われており、毒薬を飲まされている。生き残るために霧生美影を雇い、解毒薬を盗み出すよう依頼し、依頼を受けてもらう代わりに、美影が学校に通えるよう手配した。日本の忍者を束ねる一族、若嶋津家の一員だが、分家筋からの養子。 ジェイムズ・G・ロッドの影響で大学の専攻を変え、2年ほど共に仕事をしていた。自分を殺そうとした人間も暖かく許す優しさを持っている。
霧生美影の父 (きりおみかげのちち)
シャドウ・ヴィレッジ・カンパニーで社長を務めている。仕事に厳しく、娘にも容赦はない。美影の母とは離婚している。
若嶋津 真子 (わかしまづ まこ)
若嶋津真人の妹。父親の名代として忍者を束ねる少女。ツインテールに振袖姿をしている。可憐な容姿ながら、性格はきつく、部下の評価も厳しい。側仕えをしている忍者の頭領、一之介には心を開いており、信頼も厚い。
一之介 (いちのすけ)
忍者の頭領として若嶋津家に仕え、常に若嶋津真子の側にひかえる。真子の信頼も厚い。先祖が若嶋津家の初代に命を助けられている。
鈴木 (すずき)
桜吹雪高校に通う男子高校生。霧生美影のクラスメートで、席が美影の後ろ。不良に英語のノートをたかられていたところを美影に助けられ、知り合う。純粋な性格で、美影を好きになり、告白する。
風丸 (かぜまる)
シャドウ・ヴィレッジ・カンパニーに所属する忍者。霧生美影の同期。美影と共にジェイムズ・G・ロッドの警護をしていた。
美影の母 (みかげのはは)
霧生美影の母。キャビンアテンダントをしている。美影の父とは離婚しており、口も聞きたくないほど嫌っている。美影が日本にいると聞き、会いに来る。明るい性格の、美しい女性。霧生家が忍びの家系だということを知らない。
集団・組織
シャドウ・ヴィレッジ・カンパニー (しゃどうゔぃれっじかんぱにー)
樋野まつり作の漫画『手裏剣とプリーツ』に登場する企業。要人護衛や諜報などを仕事としている。人に紛れ潜み、依頼人の敵を静かに廃し、速やかに情報を得ることを良しとする。霧生美影の父が要職に就いている。
桜吹雪高校 (さくらふぶきこうこう)
樋野まつり作の漫画『手裏剣とプリーツ』に登場する高校。ジェイムズ・G・ロッドの願いにより、日本へ渡った霧生美影が通うことになった学校。
若嶋津家 (わかしまづけ)
樋野まつり作の漫画『手裏剣とプリーツ』に登場する家系。若嶋津真人や若嶋津真子の家。忍者を束ね、室町の世から植物の種子を蒐集し、蓄え続けている。現在は若嶋津真子が入院した父親の名代となり、忍者を束ねている。
場所
日向診療所
樋野まつり作の漫画『手裏剣とプリーツ』に登場する病院施設。敵に傷を負わされた若嶋津真人は、自分をこの診療所へ運ぶよう霧生美影に頼んだ。若嶋津真人が、診療所の半分を借り、若嶋津家に伝わる種の研究をしていた。
その他キーワード
ジェイムズ・G・ロッドの会社が作成した種
樋野まつり作の漫画『手裏剣とプリーツ』に登場する植物の種子。何世代にも渡ってその土地にあった作物が育つ。世界の食料事情を変化させることができるほどの能力を持っているが、そのため、様々な企業から狙われており、ジェイムズ・G・ロッドの命を危うくし、彼が妻子が殺される原因ともなった。
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