概要・あらすじ
晴れて両想いとなった中園麻里と武来杏は、付き合い始めて3ヵ月、ようやく3度目のデートにこぎつけていた。そんな折、武来が以前アルバイトをしていた「花園自動車修理工場」の社長が再婚する運びとなり、結婚式の招待状を受け取った2人は長野の田舎で行われる結婚式に出席することを決める。それは2人にとって初めての一泊旅行であった。
登場人物・キャラクター
中園 麻里 (なかぞの まり)
高校時代から一途に武来杏を想い続けてきた結果、武来の彼女になった。気が弱く、ネガティブな思考の持ち主。思ったことの半分も口にできないが、本当に伝えたい大切なことは伝える努力ができる人。武来の紹介で山本亜也の家庭教師を務めている。
武来 杏 (ぶらい きょう)
中園麻里が高校時代から想いを寄せていた相手で、現在は麻里の彼氏。ハッキリした性格だが口数は少なく、麻里とは反対に肝心なことを言葉にできないタイプ。麻里への態度も、彼女になったからといって特に大きな変化はなく、相変わらず不愛想。他人への優しさ、思いやりは人並みに持っているものの、冷たい印象の大学生。大学でもバスケットボール部に所属しており、誰よりも熱心に練習に励んでいる。
社長 (しゃちょう)
武来杏がアルバイトをしていた「花園自動車修理工場」を経営している男性で、山本亜也の父親。早くに妻を亡くし男手ひとつで亜也を育ててきたが、同郷の春子と出会い、2ヵ月で結婚することを決めた。
春子 (はるこ)
社長と出会って2ヵ月でプロポーズされ、結婚した女性。結婚前はヘアメイクを生業にしていた。社長とは同郷だったため、結婚式は2人の故郷である長野の田舎で行われた。
山本 亜也 (やまもと あや)
「花園自動車修理工場」の社長の娘。中園麻里に家庭教師をしてもらっている。独り身の父親の将来を考え、父親に幸せになってもらいたいと願って春子との結婚を勧めた。
矢野 美子 (やの みこ)
中園麻里の高校時代からの親友で、いつも麻里の恋愛相談に乗っている社会人の女性。部署の異動に伴い、現在は転勤先の博多に住んでいるが、転居後も麻里とは電話で交流を続けている。武来杏の性格を知っているため、彼に振り回されている麻里を応援する反面、心配もしている。
谷部 アキラ (やべ あきら)
中園麻里と同じ大学に通う男子学生。武来杏とは正反対のタイプで、優しく思いやりがあり、人当たりも柔らかい。以前から麻里に想いを寄せていたが、彼女の武来に対する想いを知り身を引いた。
岬 (みさき)
武来杏と同じ大学のバスケットボール部でマネージャーを務めている女子大生。武来にはマネージャーとしてではなく個人的に肩入れしているため、中園麻里の存在をあまり快く思っていない。
部長 (ぶちょう)
武来杏の所属するA大バスケットボール部の部長を務める男性。いわゆる体育会系で、部長としてチームを強化しようとする気持ちが強いあまり、バスケットボールに集中していない人物には容赦がない。
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