浮気相手との10年越しの愛憎劇
20歳の頃、大学の友人に人数合わせの合コンへ誘われた実歩乃は、同じく強引に連れてこられた栄成と出会う。二人は互いに恋人がいることを知りつつも一線を越え、そのまま浮気相手として関係を続けていた。やがて実歩乃は栄成に本気で惹かれるが、彼の心が本命の彼女に向いていることを悟り、静かに身を引いた。それから10年の歳月が流れ、栄成が実歩乃の勤める会社に転職してくる。再び距離を縮めてくる栄成に流され、二人は再び体の関係を持つようになる。実歩乃は栄成の思わせぶりな言動に翻弄されながら、この関係から抜け出したいという理性と、彼の魅力に抗えない自分とのあいだで激しく揺れ動いていく。
一途な女性と底知れぬ男性との曖昧な関係
実歩乃は中学時代の初恋の相手と交際しており、大学卒業後に結婚する約束を交わしていた。もともとは一途でまじめな恋愛観を持っていたが、栄成との秘密の時間を重ねるうちに、その決意は揺らいでいく。やがて会社で再会した栄成は、実歩乃との関係をはっきり否定せず、周囲に気づかれるかもしれない思わせぶりな態度を繰り返す。実歩乃が距離を置こうとしても、彼は自然と二人きりの状況を作り出し、同僚と参加した花火大会では人目を避けてキスを交わすなど、曖昧な関係のまま何度も身体を重ねる。それでも栄成は決して実歩乃に本命の立場を与えず、つかみどころのない態度で彼女の心を弄ぶ。
実歩乃に思いを寄せる後輩の存在
実歩乃の会社の後輩である久坂は、以前から彼女に思いを寄せていた。転職してきた栄成と実歩乃のただならぬ雰囲気を感じながらも、久坂はその気持ちを隠さず積極的にアプローチを続ける。30歳の実歩乃に真剣に向き合い、結婚や将来を見据えながら距離を縮めようとする久坂。しかし、二人が近づきそうになるたびに栄成が巧みに割って入り、関係はなかなか進展しない。栄成の魅力に抗えない一方で、真っ直ぐな久坂の思いも無下にできず、実歩乃は思い悩むのだった。
登場人物・キャラクター
大沼 実歩乃 (おおぬま みほの)
とある会社に勤務する独身女性。年齢は30歳。6年間交際していた彼と別れて以来、恋人がいないまま、どこか満たされない日々を送っている。大学時代に栄成との浮気で味わった刺激的な時間が忘れられず、再会をきっかけに再び彼に心を惹かれていく。本命にはなれないと理解しつつも、離れられず栄成に囚われている。栄成からは「みぽりん」と呼ばれ、からかわれることも多い。
嬉野 栄成 (うれしの えいせい)
実歩乃と同じ会社に勤務する独身男性。年齢は30歳。大学時代に実歩乃と出会い、巧みな言葉で距離を縮めた末、やがて浮気関係へと発展した。まじめな実歩乃の内に秘めた欲求を見抜き、彼女の心を揺さぶることを楽しんでいる。再会後も交際をはっきりとは口にせず、曖昧な関係のまま実歩乃を惹きつけ続けている。整った容姿とつかみどころのないミステリアスな危うさで、多くの女性を魅了する魔性の男。
書誌情報
本命じゃなきゃよかったのに 3巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2024-08-26発行、978-4098728091)
第2巻
(2024-09-26発行、978-4098728114)
第3巻
(2024-11-26発行、978-4098728121)








