概要
赤森高校2年2組に所属する女子。藤井夏生と橘瑠衣の友人。高校卒業後は大学に進学し、医学部に入る。周囲からは主に「モモ」と呼ばれている。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、胸が隠れるほど伸ばしたロングウェーブヘアを、耳の下の位置でツインテールにしている。ふんわりと甘くかわいらしい雰囲気の、明るくのんびりとした性格。
しかし、周囲から悪い噂を立てられており、異性関係にだらしなく、最大六人と同時に関係を持った事があるなどといわれている。そのため女子からは敬遠されているが、実際はこれまで付き合った男性が30人程度と非常に多いだけで、同時に複数の男性と付き合った事はない。恋愛に対しては非常に積極的で、気に入った相手には熱心にアプローチし、恋人になってからは献身的に尽くす。
しかしそれが災いして相手が次第に高圧的になり、暴力を振るったり、行動を制限するなど支配的に振る舞ったり、浮気を繰り返すようになったりと豹変する事が多く、瑠衣にはそんな柏原ももの恋愛傾向を「ダメ男製造マシン」と評されている。趣味は手芸で、自作した独特のデザインのぬいぐるみを、学生鞄に大量につけている。
ある日、そのぬいぐるみがきっかけで瑠衣と会話したのを機に親しくなり、よくいっしょに過ごすようになる。また、瑠衣を通じて夏生とも知り合い、やがて夏生を気に入り、ある日、自宅に招く。そのまま夏生と関係を持ちそうになるが、そこで夏生に、手首にリストカットの痕があるのに気づかれ、強い孤独を抱えている事を見抜かれる。
そこで、ももを案じた夏生の意向で、恋人としてではなく、友人として付き合っていく事になる。しかし、もも自身は、それがきっかけで夏生に思いを寄せるようになってしまい、長い片思いをする事になってしまう。そして高校3年生の文化祭で夏生に告白するが、ふられてしまい、その後、以前から好意を持たれていた桜坂律と交流を深め、自身の卒業式の日に告白されて、交際する事になった。
その後は非常にうまく行っており、大学入学後もサークルには入らず、律優先の日々を送っている。家は非常に裕福で、両親と兄の四人家族だが、兄はすでに家を出ており、両親は不仲な上、多忙でめったに家に戻って来られない日々が続いている。リストカットをしたり、絶えず男性と交際を繰り返していたのは、その淋しさを埋めるためであった。
しかし、瑠衣と夏生と親しくなり、文芸部に入部してからは、そういった傾向はいっさいなくなる。実は非常に成績がよく、学年トップ10に入る優秀な生徒。しかし勉強時間にむらがあり、恋人がいない期間は時間に余裕があるため勉強しているが、恋人ができるとそちらを優先し、途端に勉強をしなくなるため、恋人がいるあいだはガクンと成績が落ちてしまう。
好きな食べ物は塩バニラアイス。周囲の人物にあだ名を付けるのが得意で、文芸部の面々のあだ名は、すべてももが考えた。実は、ユーヤと関係を持った事もある。
登場作品
ドメスティックな彼女 (どめすてぃっくなかのじょ)
父親の再婚により、ある日突然、片思いの相手が義姉に、初体験の相手が義妹となった男子高校生。お互いに複雑な感情を抱いたまま家族となった三人が織り成す青春ラブストーリー。講談社「週刊少年マガジン」2014... 関連ページ:ドメスティックな彼女