概要
赤森高校の30代の男性教師。担当は国語で、文芸部顧問を務めている。「蓮川要」のペンネームで、学校には内緒で小説家としても活動している。髪型は前髪を右寄りの位置で斜めに分け、肩につくほどまで伸ばした茶色のセミロングヘア。教師達のみならず、生徒達に対しても敬語で話し、一見穏やかで落ち着いた雰囲気を漂わせている。しかし、実際は生徒達に無理難題を押し付けたり、弱みを握って奴隷扱いしたりする事もある、サディスティックな性格。
そのため校内では変わり者として知られているが、教師としては非常に優秀。そのため、一風変わった生活態度も容認されているところがある。ある日、藤井夏生が文芸部の部室から蓮川要の本を無断で持ち出そうとしたところを発見し、それを理由に夏生を無理やり文芸部に入部させる。
やがて自身が蓮川要である事を明かし、夏生の師として小説の書き方を教える事になっていく。 当初は夏生の指導をする気はなかったが、怜士に師事するようになってから夏生が腕を上げた事を機に、夏生の作品「じゃあ、また。」を夏生には内緒で、第77回「新虹社 文藝大賞」に応募したり、「じゃあ、また。
」がアマチュア部門で大賞を取ってからは、編集者である蔦谷総一郎を紹介したりと、なんだかんだで面倒見がいい。萩原柊とは大学の先輩後輩の関係で、桐谷怜士の方が先輩にあたる。卒業後もたまに連絡を取っており、橘陽菜は、怜士の口から柊の離婚を知る事になった。楠本沙希は、怜士が赤森高校に来る前、別の高校に務めていた頃の教え子で、怜士は当時不登校だった沙希の自宅に頻繁に訪れるなど、親身に接していた。
しかし、やがて沙希が怜士に思いを寄せるようになり、沙希を勘違いさせないために、接触を避けるようになってしまった。さらにその後、怜士の態度に腹を立てた沙希が、高校側に、怜士に強姦されたと噓をついたため、沙希の噓を信じた高校側により、赤森高校へ異動させられた。
そのため赤森高校に来てからも、以前いた学校で、生徒と交際していたなどの噂を立てられてしまっている。また、沙希の担任をしていた当時は、生徒に対しては敬語を使わず、今とは違う距離感で接していた。夏生達が高校2年生の秋には、怜士を逆恨みした沙希から、一時的に嫌がらせを受けていたが、最終的には和解した。
煙草が好きで、学校でもよく吸っている。夏生には明かしていなかったが、実は茗治大学のOBで、演劇サークル「フォレスター」に所属していた。
登場作品
ドメスティックな彼女 (どめすてぃっくなかのじょ)
父親の再婚により、ある日突然、片思いの相手が義姉に、初体験の相手が義妹となった男子高校生。お互いに複雑な感情を抱いたまま家族となった三人が織り成す青春ラブストーリー。講談社「週刊少年マガジン」2014... 関連ページ:ドメスティックな彼女