殺されるなら、いっそ桜の木の下で（漫画）- マンガペディア

概要・あらすじ

ある朝、山下雪野の親友・塚本早穂は、学校の屋上から投身自殺をした。その直前、雪野宛に「逃げて」というメールが送信されていたが、早穂のTwitterには「雪野がにくい」と140文字いっぱいに投稿されていた。その事から、雪野は早穂を追い込んだ人物として、周囲から人殺し呼ばわりされ辛く当たられていた。だが、早穂の彼氏であった帯刀は雪野を守ると宣言し、行動を共にするようになる。

そして帯刀は、実は自分は雪野が好きであり、その気持ちを早穂に打ち明けた次の日に、早穂が投身自殺をしたという事実を打ち明ける。一方、雪野に対する怒りをおさえられない笹川優子は、帯刀の目を盗んで雪野に対して嫌がらせを続けていたが、ある日、水死体として発見される。

その後、雪野は、実は自分が帯刀と異母兄弟であり、帯刀が雪野に対して屈折した愛情を抱いてストーカー行為を繰り返していた事、そしてそれに気づいた早穂を帯刀が保身のために学校の屋上から突き落した事など、衝撃的な事実を次々と知る事となる。

登場人物・キャラクター

山下雪野 (やましたゆきの)

高校2年生の女子で、故人の塚本早穂とは親友同士。早穂、帯刀、笹川優子とは同じクラスに在籍している。明るく素直で、擦れたところのない純粋な性格の持ち主。男子を中心に「守ってあげたいタイプ」として人気が高いが、一方で他人に媚びた態度がいけ好かないと避けられている一面もある。ある日、早穂が投身自殺した際、その直前にTwitterに「雪野がにくい」と140文字いっぱいに入力されていた事から、警察からの事情聴取を受ける。そのため、笹川ら生徒達から早穂を自殺に追い込んだ張本人として辛く当たられるようになる。なお、早穂が死亡した際、雪野には彼女から「逃げて」とだけメールが送信されているが、その真意は不明のまま。

帯刀 (たてわき)

高校2年生の男子で、山下雪野と同じクラスに在籍している。故人の塚本早穂と交際をしていた。交際以前から雪野に好意を抱いていたが、早穂から迫られて身体の関係を持ち、なし崩し的に交際するようになった。だが、雪野への思いをどうしても断ち切れず、早穂に本心を告白。その翌日に早穂が投身自殺をする事となった。以降、周囲から辛く当たられる雪野を守るため尽力する。しかし、実は雪野と帯刀は異母兄弟で、雪野に対してまるでストーカーのように屈折した愛情を抱いている事を早穂に知られ、帯刀は保身のために早穂を屋上から突き落とした。

塚本早穂 (つかもとさほ)

高校2年生の女子で故人。山下雪野と同じクラスに在籍していた。高校に入学した頃から帯刀に思いを寄せており、身体の関係を持って既成事実を作り、交際をスタートさせた。だが、帯刀から本当は雪野が好きだと告白を受け、次の日に学校の屋上から投身自殺をする。自殺をする直前、Twitterに「雪野がにくい」と140文字いっぱいに投稿する一方で、雪野に対しては「逃げて」とメールを送信した。しかし実際は雪野に対して屈折した愛情を向ける帯刀に気づき、保身をはかる帯刀によって屋上から突き落とされた。