猫工船

猫工船

『クレムリン』ほかショートギャグ漫画を多数手掛ける、カレー沢薫の代表作の一つ。舞台は群馬県のとある孤島に建つ工業施設「ネ工場」。日本では少子高齢化が進むことによる労働不足を解消させるために「猫の手拝借法」が施行され、猫たちは一年間の労働を義務づけられていた。FXフリークの三毛猫・ミケをはじめとした日本の猫たちが、日々の労働に精を出す姿を描いたほのぼのハートフル猫コメディ。ネ工場で働くかわいらしい猫たちが、シビアな現実と向き合いつつも、その日その日を楽しく過ごす様子がコメディタッチに綴られる。小学館「ビッグコミックスピリッツ」2015年52号から2019年36・37合併号にかけて掲載の作品。

正式名称
猫工船
ふりがな
ねここうせん
作者
ジャンル
 
日常
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
全3巻完結
関連商品
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

ミケ

ネ工場で働いている、性別不明の三毛猫。首に赤い首輪をつけ、黒い靴下を履いている。自らの肉球の形にコンプレックスを抱いている。好奇心旺盛ながら、離れ離れになった飼い主を思って泣くなど、寂しがり屋な一面を持つ。かつて年齢不詳の石油王に飼育されていたため、手製のぬか漬けやイングリッシュマフィンなど、豪華な食事を与えられていた。しかし、ある時謎の猫たちに拉致され、ネ工場で1年間の労働を命じられてしまう。拉致された当初は、飼い主のもとに帰るためにまじめに働き、労働で得た賃金を飼い主に仕送りしようとしていた。のちに、お金がネ工場でしか使えないことを知ると、FXで一攫千金を狙うものの、みごとに失敗。闇金融から借金をしたことで、二兆年働かないとネ工場から出られなくなってしまう。その後も懲りずにFXを続けており、実況動画を作るほど夢中になっている。語尾に「~だミケ」を付けるのが口癖。

トラ

ネ工場で働いている、性別不明のトラ猫。ミケとは同じ部屋で暮らす友人。首に赤いマフラーを巻き、手編みの赤い帽子をかぶっている。ミケより先にネ工場に拉致されるが、飼い主のもとに帰る一心で必死に働いて1年後に帰還した。しかし、元々住んでいた家に飼い主の姿はなく、行く当てがなくなったことで再度ネ工場に戻ってきた。こういった経緯から人間不信に陥っており、ミケが飼い主を大切に思う気持ちについ反発してしまう。だが、トラ自身も飼い主のことが忘れられず、ミケから「きっと何か事情があるはず」と言われた時はまんざらでもない顔を見せていた。語尾に「~だトラ」を付けるのが口癖ながら、ミケほど頻繁には使わない。

書誌情報

猫工船 全3巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2017-06-30発行、 978-4091895660)

第2巻

(2018-08-30発行、 978-4098601028)

第3巻

(2019-08-30発行、 978-4098604227)

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