概要・あらすじ
突如失踪した親友に代わり、ゲーム会社の社長に就任した成瀬光司。3年後、親友の残した企画が大ヒットし、周囲はお祝いムードに包まれるが、成瀬はいなくなった親友のことを思い、悲嘆に暮れるのだった。親友が謎の失踪を遂げた部屋で、直前まで二人で遊んでいたボードゲームに手を触れた瞬間、成瀬は光に包まれ、ファンタジー世界に飛ばされてしまう。ゴブリンたちに襲われてケガを負った成瀬は、魔王軍の少女カノンに救われる。しかしその後、成瀬はカノンの班の奴隷として、魔王軍の食料調達の仕事をやらされることになる。この世界が、魔王と勇者の陣営に分かれて争うボードゲーム「カタニア」と同じ仕組みになっていると気づいた成瀬は、勇者の陣営に勝てばゲームクリアとなり、元の世界に戻れると考える。成瀬は会社経営の知識と経験を生かし、魔王軍の奴隷から成り上がろうとし始めるのだった。
登場人物・キャラクター
成瀬 光司 (なるせ こうじ)
親友のルカ・ブルームハルトと共にゲーム会社を設立した男性。天才ゲームクリエイターのルカとは、ボードゲームを通じて知り合い、会社の運営方針なども、意見が割れたときにはゲームの勝敗で決めていた。ルカが謎の失踪を遂げて以来、代理として社長に就任。ルカの失踪から3年後、失踪直前までルカと遊んでいたゲーム「カタニア」に手をかけた瞬間、カタニアそっくりのファンタジー世界に迷い込んでしまう。魔王軍の少女カノンに助けられ、奴隷として魔王軍の食料調達の仕事をすることになる。
ルカ・ブルームハルト
成瀬光司の親友であり、成瀬と共にゲーム会社「ケーニッヒ」を立ち上げた人物。天才的なゲームクリエイターとして有名。社内で意見が割れた場合は、ゲームの勝敗で決着をつけるというルールを社員に課すなど、常識離れしたところもある。会社設立時にどちらが社長に就任するかも、成瀬とゲームの勝敗で決めているほど、ゲームに対してこだわりが強い。しかし、ある日突然社長室から姿を消し、行方不明になってしまう。
カノン
魔王軍の少女。フードをかぶっており、見た目は人間に近い。回復魔法をあやつる。魔王軍では食料調達係であり、そのうちの班の一つ、15班の班長を任されている。しかし、気の弱い性格で、上司やほかの班からは無理難題を押し付けられており、部下を取りまとめるのにも苦労している。人間と対立している魔物であるにもかかわらず、なぜか人間である成瀬光司に対して優しく、なんとか生かそうとしている。
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