概要・あらすじ
地球規模の戦争が勃発した中で、ある矮小国家群が発動させたDNA破壊弾により、地球上の全生命は活動が停止した。人類はDNA破壊弾発動前に、地中深くに地球上の有機物を疑似化して保存。コンピュータ「メイザース」が疑似生物を作れる状態にしたうえで、生まれたばかりのビュークとファルの遺伝子にも、すべての生物の情報を保存。
さらに2人を宇宙のコロニーに逃がして、情報が必要になる時までコロニー内で過ごさせることによって対処した。地球上の全生命の活動停止から時間が経ち、ビュークとファルが、あと1年で地球に降り立つことになったある日、突如メイザースから2人の抹殺命令が下る。コロニーは破壊されるが、間一髪で、2人はそれぞれ脱出ポッドに乗って、地球に降下するのだった。
登場人物・キャラクター
ビューク
メガシードの1人で、地球再生の使命を帯びている少年。遺伝子にはすべての生物の「♂-男性格」を司るDNAが保存されている。真面目な性格で、使命を第一に考えており、日々のトレーニングと、地球上にいるウェブとのコンピュータ通信を欠かさない。コロニーを襲われて、予定より早く地球に降りた後も、離れ離れとなったファルを探し、使命の障害となるメイザースの破壊を目指す。
ファル
メガシードの1人で、地球再生の使命を帯びている少女。遺伝子にはすべての生物の「♀-女性格」を司るDNAが保存されている。使命を意識しているが、ビュークほど真剣に考えておらず、ビュークとのコミュニケーションを優先しようとする。コロニーを襲われて、予定より早く地球に降りることになるが、シオキに捕らわれてしまう。 しかしビュークとシオキとの戦闘中に覚醒し、戦闘後はビュークとともに、使命の障害となるメイザースの破壊を目指す。
リィ
ビュークとファルの教育係を担うコンピュータ。意思の疎通が可能。任務を達成するための教育や特訓を毎日出力している。
ウェブ
男性の疑似人間。ビュークとコンピュータ通信で、毎日情報を交換している。ビュークが地球に来て使命を果たす日を切望している。メイザースがビュークとファルの抹殺指令を出したことに抗議しようとして、ギアホースメンに邪魔されてしまう。
メイザース
滅亡する前の地球人類が、地中深くに作ったコンピュータ。人工知能を搭載しており、自己判断ができる。擬似的に保存してあった有機物を使って、生物を擬似的に作り出す能力があり、生命が滅亡した地球上に、さまざまな疑似生物を創造する。今の地球に昔の人類の遺伝子は不要と判断し、ビュークとファルの抹殺指令を出す。
ギアホースメン
メイザースが馬をもとに作ったミューソルジャーの総称。地球に降りたビュークとファルの死亡を確認し、もし生きていたら抹殺するよう、メイザースから指令を受けている。女性に弱く、やや不真面目な性格の者が多い。
ガール
地球に降りたビュークとファルを迎えに来た女性の疑似人間。ほかの疑似人間と異なり、細胞を活性化させる能力があり、怪我を短時間に治すことが可能。リィの使いとして、使命遂行のための教育を、2人に受けさせようとする。
シオキ
メイザースが鳥をもとに作ったミューソルジャー。地球に降りた直後のファルを捕らえる。自分のことを「メイザースから直接指令をもらえないおちこぼれ」と言っているが、戦闘能力は高い。ファルを取り戻そうとするビュークと戦闘になり、ビュークを圧倒する。
エルバ
男性の疑似人間。地球に降りたビュークとファルに協力する。兄のケインとともに、メイザースに対抗する人材と武器を揃える。
ギアバッファロー
メイザースがバッファローをもとに作ったミューソルジャーの総称。メイザースに反旗を翻したエルバたちを抹殺するために、100体以上の大軍で攻め込む。突進する力は脅威だが、知能はあまり高くなく、連携行動をとることができない。
アノー
男性の疑似人間。下半身に、カニをもとにしたミューソルジャーの体を使っている。砂丘でギアスコーピオンに襲われて負傷したビュークを助け、自分たちの街へ案内する。
その他キーワード
メガシード
すべての生物のDNA情報を持つビュークとファルの総称。体内のDNAから情報を引き出し、皮膚や身体能力を変化させる能力を持つ。
ミューソルジャー
メイザースが作った疑似生物を、さらに機械と融合させた存在。もととなる疑似生物は馬、鳥、バッファローなど多種多様。言葉をしゃべり、戦闘能力は疑似生物よりはるかに高い。
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