概要
千夜学園に通う高校2年生の女子。長い黒髪とスタイル抜群の絶世の美女で、ノンケにもかかわらず男性だけでなく、女性も惑わす色香をまとっているが恋愛経験はない。寝巻きはスケスケのネグリジェや、Tバックなどのセクシーな下着を愛用している。ビビリでヘタレな性格で、意味不明な場面で泣きわめき、人見知りも激しくて初対面の人間とはまともに話すこともできない。さらに一度覚えたモノマネをしつこく披露し、相手を疲れさせるだけでなく、モノマネのせいで言いたいことがまったく伝わらない。スポーツ創作物に影響を受けて、観客席から意味深な言葉をつぶやいて「強キャラ感」を出そうとするものの、観戦している競技のルールさえ把握していないという、ポンコツぶりを発揮している。また、低音のうめき声を出すのが下手で、喘ぎ声のようになってしまうため、ホラー映画を語る際は聞く者を欲情させる。世間知らずのために橋山のウソ情報で、「友人には使用済みの下着を贈る」という偽の習慣を信じ込み、麻鳥に自分のパンツをお土産として持たせた。父親は寝具メーカー「シャリヤル」の社長で、箆里詩慧も「Ciel」という芸名でモデルとして活動しており、シャリヤルの広告塔を担っている。Cielのマネージャーは楠間愛生が務め、仕事だけでなく学校や私生活のことも相談して頼りにしている。ただし、楠間が行う美容施術は苦手で、回避したいがために土下座までするが毎回拒否され、施術されている。シャリヤルは千夜学園に出資しており、詩慧が入っている寮の13号室はシャリヤル製のキングサイズのベッドが設置され、一般生徒の部屋の二倍ほども広く、本来なら共同であるはずのトイレと風呂も部屋に設置されている。母親は他界しているが、映画好きだった母親が語る物語が好きで、幼い頃の詩慧自身も映画にハマっていった。母親が亡くなった直後は寂しさと悲しさから、寝落ちするまで毎日ソファで映画を観ていたという経緯から、これまでに膨大な量の作品を観ている。学年で3位以内に入るほど学業優秀で、その記憶力で過去に観た映画を細部まで覚えている。詩慧自身が観た映画の素晴らしさを伝えたいと、何度もしゃべり方を練習しているが、人に伝える能力が欠乏しており、間伸びした話し方も相まって、聞く者は睡魔に襲われ、最後まで映画の話を聞けた者はいない。そのため、運転中の車の中で詩慧の話を聞くと居眠り運転を誘発して事故につながるため、車の中で詩慧が話をすることはタブーとされている。生前の母親からもらった人形を「あーちゃん」と名づけ、モデルの仕事にも携えて心の支えとしている。一人寝に寂しさを覚え、入学直後の橋山槇音を寮の自室に招き入れるものの、彼女のレズ性癖を呼び覚ましてしまい「お姉様」と呼ばれるまでに惚れられてしまうが、体目的の橋山に恐怖を感じて一度絶交する。のちに、自室前でウロついていた二都麻鳥を連れ込み、映画の話をして友人となる。自室に他人を連れ込んで話し相手にしようとするが、話のつまらなさで相手が眠ってしまうことから「13番目の魔女」と呼ばれて噂となっている。詩慧自身は、この通り名の語感を気に入っており、格好つける際にはドヤ顔で自称している。他人を圧倒する美貌に加え、内向的な性格から友人がおらず、その寂しさから麻鳥を過剰にかわいがり、麻鳥の百合属性の扉を開け、性的な目で見られているが詩慧自身は気づいていないどころか、麻鳥を純粋無垢な心の持ち主だと信じている。また同様に、詩慧を狙っている橋山に対しては、過去の経緯から警戒している。実は麻鳥とは異父姉妹であるが、事実を知ったあとは不貞を働いた母親を憎めずに葛藤する。姉妹と判明してからは、麻鳥から「しーちゃん」と呼ばれるようになる。映画の話を心置きなくできる友人を欲していた詩慧は、麻鳥や橋山、蔵広まお、戸付ふらんと共に映画を観たいがために「Ciel美容研究会」という名目で視聴覚室を借りていたが、のちに独断で「映像研究会」という部活を発足する。自室に招き入れた女の子が話の途中で眠ってしまうことを、シャリヤル製の寝具が寝心地がいいからだと思い込み、となりで眠る女子の寝顔を写真に撮ってナンバリングしたファイルを父親に送るという奇行に走るが返事はなく、話を聞いた周囲の人たちからは「キモい」という印象を持たれている。
登場作品
おやすみシェヘラザード
女子高に通う二都麻鳥は、ひょんなことから超美人で映画オタクの先輩・箆里詩慧と出会う。映画にまったく興味のない麻鳥に対し、詩慧やほかの登場人物たちが映画のストーリーや感想を語る映画レビューコメディ。また... 関連ページ:おやすみシェヘラザード
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