あらすじ
第1巻
整形手術を受けたことで、外見のコンプレックスから解き放たれた愛内あいるは、あこがれだった接客業にも就き、充実した生活を送っていた。ある日、職場の飲み会に参加したあいるは、偶然となりの席になった女性から「独身であること」を見下したような態度を取られる。あいるは次なる人生の目標として結婚を掲げ、交際中の秋にその気持ちを打ち明けるが、肝心の秋は結婚願望がまったくないことが判明する。ショックを受けるあいるだが、秋への強い思いから別れを選択することもできない。それならばと、秋に自分と結婚したいと思わせようと決意したあいるは、既婚者のさっちゃんの力を借りて猛アプローチを開始する。それでも結婚に対して前向きでない秋に対し、追い込まれたあいるはもう付いていけないとウソをついてしまう。しかしあいるの思いとは裏腹に、秋はこのまま交際を続けることはできないと別れを告げる。こうして最愛の人である秋と別れたあいるは、喪失感から何も手に付かなくなってしまう。
登場人物・キャラクター
愛内 あいる (あいうち あいる)
百貨店で派遣の販売員を務める女性で、年齢は25歳。幼い頃から自分の顔に強いコンプレックスを抱いており、整形手術をしたことで明るく前向きな性格に変わった。あこがれだった接客の仕事も順調で、穏やかな日々を過ごしていたが、会社の飲み会の席で同僚の女性から独身であることを見下されたと思い込み、結婚願望を抱くようになる。その思いを約2年間交際している秋にぶつけ、次第に自分でも感情のコントロールができなくなっていく。秋からは「愛あい」と呼ばれている。実在の人物、愛内あいるがモデル。
秋 (あき)
愛内あいると約2年間交際している自営業の男性で、年齢は31歳。あいるのことを愛しているものの、現状は自分の身の回りのことだけで精一杯なところもあり、結婚願望はまったくない。結婚願望をこじらせていくあいるといっしょにいることに、次第に息苦しさを感じるようになる。
恋 (こい)
愛内あいると同じ百貨店で、派遣の販売員を務める女性。明るく社交的な性格で、あいると休憩時間をいっしょに過ごすなど親しくしている。ふだんはオーストラリアで生活しており、帰国をしているあいだだけ、あいると同じ職場で働いている。オーストラリアに婚約者がおり、戻り次第結婚する予定。
さっちゃん
愛内あいるの親友で、既婚者の女性。結婚して約1年の新婚で、夫婦仲は非常に良好。秋と結婚したいあいるの気持ちを汲み、的確なアドバイスを送る。
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