艦隊これくしょん -艦これ- 島風 つむじ風の少女

第1巻

赤井誠一郎が提督の補佐として赴任した舞鶴鎮守府には、島風という問題児の艦娘がいた。島風はもう一人の艦娘・朝潮を「優等生」と称し頻繁に衝突しており、ある日、鎮守府内の演習で二人は大喧嘩を演じる。だが、それをきっかけに二人は打ち解け、わだかまりを捨てて友人同士になるのだった。その後、舞鶴鎮守府は青崎すみれの指揮のもと、海にバカンスに行く事になる。艦娘達の普段とは違う水着姿にドギマギする誠一郎だったが、そのバカンスの本当の目的は、新たに舞鶴鎮守府に着任する事になった艦娘・夕立と島風、朝潮の合同演習を行う事にあった。圧倒的な戦闘能力を持つ夕立の前に二人は翻弄されるが、見事なコンビネーションを発揮し、最後には一矢報いる事に成功する。そんな中、誠一郎のもとに、正体不明の深海棲艦によって、舞鶴鎮守府に近い別の鎮守府が壊滅したとの情報がもたらされる。

第2巻

鎮守府一つが壊滅した事態を受け、提督の赤井誠一郎と青崎すみれが中央本部に呼び出され、その未知の敵は「戦艦レ級」と名付けられる。その頃、朝潮はまったくそれとは知らずに、その戦艦レ級と偶然に遭遇。ケガをしている彼女の手当てをした事で、朝潮は戦艦レ級に懐かれてしまうようになるのだった。その後、舞鶴鎮守府は戦艦レ級の襲撃を受け、朝潮がさらわれて行方不明になってしまう。だが、戦艦レ級は朝潮に敵意を向けず、りんごを差し出すなどして、友好関係を示そうとする。空母から放たれた艦載機に発見された朝潮は無事に救助されるが、戦艦レ級は、ほかの艦娘の攻撃を受けて深手を負うのだった。

第3巻

街で偶然に戦艦レ級と遭遇した青崎すみれは、攻撃を受けて一命こそ取り留めたものの重傷を負ってしまう。これにより舞鶴鎮守府の指揮権は、赤井誠一郎に委ねられる事になった。増援も期待できない状況で、誠一郎の指揮のもと、舞鶴鎮守府は戦艦レ級を相手に苦しい戦いを強いられる。そんな中、破壊衝動に身を委ねて暴走する戦艦レ級を、島風は相討ち覚悟で海の中へと引きずり込む。