虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-

元軍人であるレオーネは、身に覚えのないスパイ容疑で逮捕され、死刑囚となる。ある日、レオーネをはじめとする死刑囚数十人が集められ、極秘任務を命じられる。それは、260年前核大戦で崩壊した跡地「旧日本」に行き、戦争の引き金となった秘密兵器を回収する任務であった。期限は1年間。1年後に、東京国際空港で死刑囚たちは回収されるという。レオーネたちに拒否権はなく、成功すれば「滅罪」が約束された。こうしてレオーネたちは、輸送機に乗せられ、強制的に旧日本へと旅立つ。旧日本上空に差し掛かったとき、輸送機に大きな衝撃が走る。計器がめちゃくちゃになり、操縦不能に陥った輸送機は墜落してしまう。しばらく後、波打ち際で目を覚ましたレオーネは、なんとか旧日本にたどり着いたことを知る。ふらふらになりながら、水と食料を探し求めていたレオーネは、いつの間にか、「服を着た何か」に取り囲まれていた。群れをなした「服を着た何か」は、身体は小さいものの力は強く、素手でレオーネの手錠を破壊するほどだった。レオーネが死を覚悟した時、「服を着た何か」の首が吹き飛んだ。振り返ると、鳥の足を持つ少女が立っていた。どうやら彼女に助けられたらしい。少女は、虎と熊を合わせたような巨大な怪物を呼び、「服を着た何か」を一気に蹴散らした。カタコトの日本語を話す少女の名は「つぐみ」であった。レオーネは、不思議な少女、つぐみとともに、秘密兵器の謎に迫る旅をすることになる。