概要
Web制作会社「コスモインデックス」の本社に勤務している女性。下宿「銀星荘」の住人の中で一番の古株。年齢は29歳。部屋に大量のゴミを溜め込み、十年以上前のクラスTシャツを部屋着にしていたり、どこでも眠ってしまったりなど、ずぼらなところがある。私生活はだらしなさが目立つが、出社するときはスイッチがオンになり、いつも小ぎれいで仕事ができる女性として評価されている。4年前までは彼氏がいたが、現在はフリー。彼氏が欲しいという願望もなく、趣味は仕事で好きなことも仕事という仕事第一主義者。3年前から仕事だけに集中するようになり、掃除やゴミ捨てなど私生活に手が回らなくなり、生活が荒れたことがあった。そんな中、ナオから銀星荘への入居を勧められ、賄い付きで会社から徒歩圏内だったことが大きな決め手となって入居を決めた。最初は下宿という古臭さに気乗りしなかったが、まるで実家のような快適さにすっかりなじんでしまった。3年前に会社で大きなプロジェクトにかかわった際には、顧客プレゼンを担当した。しかし、相手先の担当者から怒濤のダメ出しを食らい、修正案を提出するチャンスが欲しいと食い下がったものの、時間の無駄と一蹴された。その時の悔しさをバネに成長を重ね、今では絶大な信頼と実力を兼ね備えるまでになった。実は、その時の担当者が設楽紘一で、それ以来紘一に対しては恨みにも似た複雑な感情を抱き続けていた。そんなある日、銀星荘の管理人として紘一と思いがけない再会を果たす。再会するや否や、紘一から自分を女性として見られないという失礼な発言があり、その言葉に思うところはあるものものの、逆手にとってずぼらな自分を隠すことなく日々を過ごしている。しかし、いっしょに過ごすうちに憎い相手だったはずの紘一に対し、押し倒したいという理解不能な感情と、体の奥から湧き上がる熱のようなものを感じるようになる。そして自らの感情に抗うように、新たな彼氏を見つけようと行動するもののうまくいかず、戸惑いながらも紘一に惹かれていく。そんな中、同期入社で仲がよかった香取が3年ぶりに本社に戻ってきて、横浜にある洋菓子店のサイトリニューアルの仕事を二人で担当することになった。周囲が見えなくなりがちな自分を支えてくれる、頼もしい香取への信頼感は揺るぎないものとなる。その後、香取から告白されて一旦は断るものの、こじらせてばかりの紘一との関係と、香取との関係を真剣に考えなければならないと思い悩んでいる。
登場作品
ハマる男に蹴りたい女 (はまるおとこにけりたいおんな)
大手飲料メーカーのスーパーサラリーマン・設楽紘一は、美人で料理上手な妻とタワーマンションに住み、誰もが羨むエリート人生を歩んでいた。しかし、強引な仕事ぶりが上司の反感を買い、リストラ同然で会社を辞める... 関連ページ:ハマる男に蹴りたい女
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