概要
奥村ヨナカのもとにやって来た女子高校生。両親はすでに他界し、育ててくれた祖母も半年前にこの世を去っている。年齢は17歳。つねに自分よりも他人を優先する優しい性格で、礼儀正しくて気遣いもできる。両親が遺してくれたお金でなんとか生活を送っていたが、ガスや電気も止められる事態となり、年齢を20歳と偽って家事代行サービス「暮らそうズ」で働き始めた。そんな中、家事代行の依頼を受けてヨナカのもとを訪れたが、会社に年齢を偽っていることが知られ、クビになってしまう。これにより、今後の生活の目処が立たなくなったことに危機感を覚え、家事や家の管理に困っている様子のヨナカに、家事全般を無償で引き受ける代わりにいっしょに住まわせてくれないかと打診した。その結果、次のアルバイトが見つかるまでのあいだという条件で、ヨナカに了承を得て共同生活を始めることになった。もともと質素な生活ぶりだったこともあり、お金を使うこと、お金を使わせることに対して及び腰になりがち。ヨナカの家に引っ越してきた際にも、学用品やキッチン用品、家族の写真など必要最低限の必需品のみを持ち込むにとどまった。そのため寂しすぎる部屋の様子に、ヨナカから買い物に行こうと誘われる一幕もあり、ヨナカの好意でカーペットや写真を置くための棚などを買いそろえてもらった。ヨナカには強い感謝の念を抱いているだけでなく、あまりにも忙しすぎて日々疲弊していくヨナカをいつも心配しており、家事以外でも自分にできることでフォローしようと一生懸命尽くすうちに、ヨナカに思いを寄せるようになる。幼くして両親を亡くしたため、家事全般は得意。将来は、温かい家で好きな人とのんびり暮らすのを夢見ている。平日は毎日朝5時半に起床し、朝ごはんとお弁当を準備しつつ、ヨナカが朝食を食べているあいだに洗濯を済ませ、出勤するヨナカを見送っている。その後に自分も徒歩圏にある学校に行くのを毎朝のルーティンとしている。さらに学校帰りには買い物を済ませ、夕飯の支度をして夜遅くに帰宅するヨナカを待つのが日常となっている。のちに、コンビニエンスストアでアルバイトを始めた矢先、両親に勘当されてから10年来、一度も顔を合わせていなかった姉・近侍ゆう子と偶然の再会を果たす。そしてゆう子から、海外でいっしょに暮らすことを求められていっしょに暮らすか、ヨナカとの生活を続けるか、大きな決断をせまられることになる。3月3日生まれで、血液型はA型。好きな食べ物は祖母の作ったヨモギ餅で、炭酸飲料が苦手。
登場作品
ヨナカの小さな贅沢 (よなかのちいさなぜいたく)
ブラック企業に勤務する奥村ヨナカは、疲弊する毎日で家事代行サービスを頼んだところ、まだ高校生の近侍まひると出会う。頼れる身寄りもなく、今後の生活の目処も立たないまひるに救いの手を差し伸べたヨナカに対し... 関連ページ:ヨナカの小さな贅沢
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