雫石 愛

二人組男性アイドルユニット「BUDDYZ(バディーズ)」の一人で、九六咲学園中学校に通う2年生の女子。ACEアイドル事務所に所属している。髪型は前髪を目の上で切り、胸の下まで伸ばしたピンク色のストレートロングヘア。動画サイト「スマイル動画」に「踊り手(ダンサー)」として動画を投稿するようになったのを機に、芸能活動する際は「アイ」と名乗り、紺色のショートカットのかつらをかぶって男装するようになった。

また、風波ハヤテには「BUDDYZ」を結成した際に雫石愛とアイが同一人物だと知られないために「雫石愛」として会う時は本名を隠して「雫」と名乗っていた。しかし、実は活動初期からハヤテが愛の正体を知っていたと気づいて以来は「雫」は名乗らなくなった。

類まれなるダンスの技術を持つが、人見知りで口下手な性格。そのため自己表現が非常に苦手で、勉強やスポーツ、人間関係も思うような成果を出せずにいた。さらに、ダンスにおいても、小学生の時に男子に踊り方をからかわれてからは、友人の黄島希衣の前でしか踊る勇気が出せずにいた。しかし中学2年生のある日、希衣から「スマイル動画」で人気のダンサー・ハヤテの存在を教えられてからはハヤテにライバル心を抱くようになり、希衣の勧めもあって自分でも「アイ」というハンドルネームで動画を投稿するようになる。

「スマイル動画」での活動開始時は正体を隠すために、フードをかぶり、マスクをして踊っていた。だが、顔を隠そうとして踊るとどうしても暗い印象になり、また格好自体が不気味な事から人気が出ず、動画の再生数は伸びずにいた。

そこで希衣と相談し、男装して踊る事を思いつく。これが大成功し、注目のダンサーとなるが、愛自身は、再生回数を伸ばして人気者になる事よりも、技術的にハヤテを追い越す事が重要だと考え、マイペースに活動していた。しかしある日、いつも動画を撮影している公園で、男装せず、本来の「雫石愛」として練習していたところ、ハヤテと出会う。

そして、撮影風景からこの公園でアイが踊っているのではないかと推定してやって来たハヤテに、自分はアイの友人であると噓をついて、ある場所に来てほしいという伝言を受け取り、それがきっかけで、アイとしてハヤテと「BUDDYZ」を結成する事になった。「BUDDYZ」結成の際、プロデューサーの染子には、両親を通じて、女性である事が即座にばれてしまった。

だが染子の、女性好きのハヤテに正体を知られた場合、何かと面倒な事になりかねいという判断から、ハヤテには正体を隠して活動する事になる。しかしハヤテとは、事務所の用意した部屋でいっしょに暮らす事になってしまい、波乱の日々を送る事になる。

だが、ハヤテといっしょに活動するうち、ハヤテの事を相棒としても、ライバルとしても、そして異性としても好意を抱くようになっていき、並行してアイの友人と名乗った「雫」としても、ハヤテと親しくなっていく。そして最終的には恋人同士となり、ダンサーとしても、一人の人間としても、お互いに高め合う関係になる。記憶力が非常によく、ダンスの振り付けは1回か2回見た程度で覚えられる。

好きな食べ物はプリンと卵料理。好きなキャラクターはプリンをモチーフにした「プリンチュウ」。蜘蛛とボウリングは苦手。お酒には極端に弱く、ブランデー入りのケーキを食べただけで酔い、眠ってしまうほど弱い。コンサートの際、アイのファンが光らせるためのペンライトの担当カラーは青。

誕生日は12月31日で、血液型はA型。趣味は「スマイル動画」を見る事で、好きな女性のタイプは、希衣のようなリボンを付けた女性。