概要
極道鷹松組系列「桜樹組」の若頭を務める男性。年齢は28歳。物事をすぐ暴力で解決しようとすることから「桜樹の悪魔」の異名を持つ。組長の桜樹一彦からは、桜樹組がまとまっているのは霧島透のおかげだとその実力を認められているが、日頃の行動や態度に問題があるとみなされており、霧島に足りないのは責任感であるとして、一彦の娘・桜樹八重花の世話係を任されることになった。これまでの仕事の中で一番難しいと感じながらも、八重花とかかわりを持つうちに、互いにかけがえのない存在となり、信頼関係を築いていく。また、八重花の影響により、むやみに暴力に訴えることもなくなった。もともとは両親を亡くしたことで世の中のすべてを憎み、自らを省みずに日々暴力行為に及んでいた。両親が亡くなったのは、ヤクザに騙されたからだと聞かされており、霧島にとってヤクザは親の仇でもある。そのため青年時代はヤクザを強く憎み、片っ端からヤクザの組を潰して回っていたことから、「ヤクザ潰しの霧島」と恐れられていた。しかし当時、自暴自棄になった自分を家族として養ってくれた桜樹組には感謝しているため、複雑な感情の絡み合いに悩んだ時期もあった。だが、桜樹家で暮らすようになってから、少しずつ人の心を取り戻していく。桜樹組が自分の居場所であると認識し、自分にはもったいない恵まれた場所だと、一彦と彼の妻・桜樹美幸に対しては強い恩を感じている。さらに元桜樹組構成員の葵塔一郎は、自分を拾ってくれて根気強く面倒を見てくれた兄貴分的な存在。そのため、塔一郎の影響を強く受けており、今の霧島の生き方にも反映されている。のちに塔一郎が組を抜けたことで、霧島が若頭へと昇格することになった。目つきが悪く、つねに塔一郎からもらったサングラスを着用している。口元の八重歯が目立ち、いつも薄ら笑いを浮かべており、外見と違って中身はかなり子供っぽい。背中から腕にかけ、悪魔をイメージした入れ墨が彫られている。これは彫師の友人・北条零から、練習台になってほしいと言われて引き受けたものでデザインは零が決めた。手首にある黒い鎖の入れ墨は、零が霧島とつながる鎖をイメージしたもので、ヤクザの界隈では有名な目印となっている。八重花の保護者として学校の行事に参加する際は、表向き八重花の叔父を名乗っている。また黒崎香菜美の提案で、ヤクザっぽくないふつうの服装で出席しているため、学校ではそのイケメンぶりから保護者にも人気が高い。好きな食べ物はホットケーキやチョコレートなど甘い物。
登場作品
組長娘と世話係 (くみちょうむすめとせわがかり)
極道「桜樹組」の若頭・霧島透は、何事も暴力で解決するため「桜樹の悪魔」の異名で知られていたが、ある日、組長・桜樹一彦の一人娘である、7歳の桜樹八重花の世話係を任されることになる。コワモテ男が組長の娘の... 関連ページ:組長娘と世話係
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