青春相関図

朝日高校3年3組の七崎青(アオイ)と二階堂春はつきあって3か月の恋人同士。みんなに関係を明かしたいと考えるアオイに対して、春はクラスメイトとの関係が面倒になることを恐れて秘密にしておきたいと言う。アオイは春の気持ちを尊重し、交際を隠して全力で春を守ると誓う。数日後、登校したアオイは春の姿を探すが、誰も春を見かけた者はいなかった。

昼休み、春を心配する先生とアオイが話をしている最中、窓の外で何かが落ちる音がした。それは屋上から池に落ちた春だった。春は一命をとりとめたものの、昏睡状態に陥り、いつ目覚めるかわからない状態だった。翌日、クラス中が春の自殺の噂で持ち切りになる。クラスメイトの勇京史郎は、自殺の原因は春自身にあるのではと推測する。

同じくクラスメイトの日南に、春が嫌がらせをしていた可能性があるのだという。その根拠は日南に送られた中傷メールで、春しか知らない内容が書かれていたためだ。メールのことを問いただされた春は動揺していたらしく、悪事がバレたから自殺したという推理だった。クラスメイトたちは勇の言葉に納得したようだったが、アオイは春を信じていた。

昼休み、アオイは自分のロッカーに4枚の紙を見つける。それはあだ名で書かれた3年3組の人物相関図であった。相関図を書いたのは二階堂春。そこにはピエロのマークが記された人物が5人いた。そして紙の裏に「5人のピエロに私は殺される」と書かれていた。アオイは相関図だけを頼りに5人のピエロの正体を突き止め、春の仇を取る決意をするのだった。