概要
小説家を生業とする青年で、「お弁当・お惣菜 しらせ」の常連客。ある日突然、白瀬小春にプロポーズした。世間一般の感覚に疎く、何事にも極端で恋愛経験はまったくない。思い込んだら行動あるのみの猪突猛進タイプながら、傷つきやすく精神的に脆い。1年前、仕事で文章が一行も書けなくなるスランプに陥り、何も生み出せない自分にはなんの価値もないと黒崎絢人自身を追い込んだ結果、何日も眠れずに食欲もなくなった。それでも締め切りがやってくるため、何か食べようと偶然しらせを訪れた。そして小春が具合の悪そうな自分を気遣ってくれ、その時のおにぎりのおかげでスランプを脱して、仕事を続けることができた。これをきっかけに小春に恩を感じて思いを寄せるようになったが、恋愛超初心者のため、何をどうしていいかわからないでいた。そんな中、書店で見た女性向け創作物のヒーローにお金持ち男性が多かったため、お金持ちであることが女性の理想だとの考えに行きつく。そこで、どれくらいお金があれば金持ちといえるかと桐矢に質問したところ、10億円あれば遊んで暮らせるとの回答を曲解し、10億円を用意して小春にプロポーズするに至った。当然小春からは断られてしまうが、何度断られても手を変え品を変え、小春にアプローチを繰り返す。それでも受け入れてもらうことはできず、一度はあきらめかけたが、小春と客とのトラブルを仲裁したことをきっかけに、まずは友達からという条件で関係をスタートさせた。現在はスカイツリーの見える場所にある高層マンションの上層階に住んでいる。以前は四畳半のアパートで本とゴミに埋もれて暮らしていたが、桐矢からの勧めで現在のマンションに引っ越し、インテリアもすべて桐矢が選んだもの。「CURO」のペンネームで小説を執筆しており、天才小説家と評されているが、小説以外のことはまったく公になっておらず、その実体はこれまでベールに包まれていた。内向的な性格で自己評価が極端に低く、華やかな場や注目されることが苦手。小説家デビューの授賞式で、あいさつの途中に腹痛を起こしてトイレに駆け込んでいるうちに、授賞式が終了してしまったという過去を持つ。それがトラウマとなり、以来表舞台には立ったことがなかったが、今回小説が再び賞を受賞し、授賞式に出席することになった。そして桐矢からの依頼でやって来た小春に勇気をもらい、しっかりと役割を果たすことができた。小春の弟・夏希からは、「くーちゃん」と呼ばれて慕われている。
登場作品
黒崎さんの一途な愛がとまらない (くろさきさんのいちずなあいがとまらない)
女子高校生・白瀬小春は、ある日、家業である弁当屋「お弁当・お惣菜 しらせ」の常連客・黒崎絢人から突然プロポーズされる。通帳に記載された10億円と引き換えに結婚を申し込まれた小春は、丁寧にプロポーズを断... 関連ページ:黒崎さんの一途な愛がとまらない
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