100%の君へ

100%の君へ

女子校に通っていた主人公・堀内ゆずは家の都合で共学校へ転校になる。クラスメイトとして出会った樫尾聡太郎と共同で柴犬を飼ううち、ゆずは聡太郎に恋をしてしまう。ゆずと聡太郎が結ばれるまでを描いたラブストーリー。

正式名称
100%の君へ
ふりがな
ひゃくぱーせんとのきみへ
作者
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概要・あらすじ

女子高生・堀内ゆずは、お嬢様学校として名高い女子校から、共学校へと転校してきた。転校当初は環境の違いに戸惑い、クラスで浮いていたものの、大林沙妃のはからいで次第に馴染んでいく。そんな中、ゆずはクラスメイトとして樫尾聡太郎と出会う。家が近いこともあり、共同で柴犬を飼うことになったふたり。

犬を通じて触れ合ううち、ゆずは次第に聡太郎に惹かれてゆく。けれど、聡太郎には遠距離恋愛をしている彼女がいた。

登場人物・キャラクター

堀内 ゆず (ほりうち ゆず)

私立絋陽高校に通う女子高生。小学校の頃から名門のお嬢様学校として名高い女子校・聖カトレナ学園に通っていたが、家の都合で私立絋陽高校へ転校。2-Eに編入され、樫尾聡太郎と出会う。名門女子校育ちのため、男性への耐性がなく、真面目で化粧もしない。明るい性格だが、母が下半身不随となってからは我慢をすることも多い。 しかし、母をしっかり支えようと努力している。犬が好きで、小学校3年生の頃から犬を飼うのが夢だった。聖カトレナでは弁論部のマネージャーをしていた。

樫尾 聡太郎 (かしお そうたろう)

私立絋陽高校に通う男子高校生。堀内ゆずのクラスメイト。眼鏡をかけている。ふざけてクラスメイトの男子高校生に抱きつかれた堀内ゆずを助けたことからゆずと知り合い、家が近所だったため、共に柴犬の柴を飼うことになる。ぶっきらぼうだが心配りができる人間。 クラスメイトの女子からは、男を感じない、空気みたい、存在感がないなど印象は薄い。犬が好きで、自身の飼っているペットに対して深い愛情を注ぐタイプで、柴のホームページを作って更新しているほど。まるい書店でアルバイトをしている。実は負けず嫌い。恋人には一途で優しい。

(しば)

『100%の君へ』に登場する柴犬の子犬。オス。吉原の家で他の4匹と共に生まれるが、貰い手が見つからずにいた。ネットオークションにかけられたところ、樫尾聡太郎に52,000円で落札されたが、価格交渉の結果500円で売られる。白い毛色の兄弟たちと違い、茶色の子犬。ゆずや聡太郎によく懐いているが、食べ物に釣られるところがある。 お風呂と獣医が嫌い。

大林 沙妃 (おおばやし さき)

私立絋陽高校に通う女子高生。堀内ゆずのクラスメイト。転校してきたゆずと座席が隣同士になったことから仲良くなる。気さくで人懐こい性格で、クラスから浮いていたゆずが馴染めるよう取り計らった。藤田先輩が好きで、彼女がいることを知りながら体だけの付き合いをしている。 天然パーマなのでブローに時間がかかる。

吉原 (よしわら)

私立絋陽高校に通う女子高生。堀内ゆずのクラスメイト。眼鏡をかけている。自宅で生まれた柴犬の子供の貰い手を探し、ゆずに声をかけてくる。しかし、すぐには貰い手が見つからなかったため、柴犬をネットオークションに出したのち、落札者だった樫尾聡太郎に500円で譲る。

佐藤 美菜 (さとう みな)

女子高生。樫尾聡太郎の恋人。高校1年生の頃は私立絋陽高校に通っていたが、千葉の館山に引っ越すことになり、以降、聡太郎と遠距離恋愛を続けている。聡太郎のことは好きだが、付き合っていた頃の印象を崩したくないという思いに縛られており、自身も苦しんでいる。

リサ

私立絋陽高校に通う女子高生。堀内ゆずのクラスメイト。ゆずや大林沙妃と仲が良い。ゆずの恋を応援しており、学園祭の時、樫尾聡太郎が恋人である佐藤美菜を迎えに行けないよう助力した。

富田 (とみた)

私立絋陽高校に通う男子高校生。堀内ゆずのクラスメイト。樫尾聡太郎の友人。転校してきたばかりのゆずにふざけて抱きついたところ、樫尾聡太郎に止められる。

ゆずの母 (ゆずのはは)

堀内ゆずの母親。中年の女性。元は出かけることが好きな明るい性格で、ゆずと買い物に行くなど親子仲は良かったが、交通事故にあい下半身不随になってからは性格が一変。苛立つことが多く、家から出なくなっている。

聡太郎の母 (そうたろうのはは)

樫尾聡太郎の母親。中年の女性。犬アレルギーだが動物は好きなため、飼い犬の柴に近づく時にはマスクをしている。明るい性格で、堀内ゆずやゆずの母に対しても好意的で同情的。

家庭科の先生 (かていかのせんせい)

私立絋陽高校で家庭科を教える教師。ショートカットの女性。堀内ゆずが所属する2-Eを受け持つ。必要なものを忘れた場合、廊下に立たせると宣言するなど厳しめ。「たるんでる」が口癖。

集団・組織

私立絋陽高校 (しりつこうようこうこう)

『100%の君へ』に登場する学校。共学校で堀内ゆずや樫尾聡太郎が通う。砕けた校風で、真面目な学生は少なめ。学園祭は31回を数える。

聖カトレナ学園 (せいかとれながくえん)

『100%の君へ』に登場する学校。堀内ゆずが転校前に通っていたキリスト教系の女子校。小学校からの一貫校で、名門お嬢様学校として名高い。校則は厳しいが、生徒には伝統を守るというプライドが生まれるため、真面目に守る者が多い。「髪の長い女の子は20歳までに幸せな結婚をする」という学園の伝説があり、生徒の8割はロングヘアー。 また、「携帯を持っていると運命の人に出会えない」といった伝説も流布しており、信じている生徒が多い。

場所

まるい書店 (まるいしょてん)

『100%の君へ』に登場する書店。樫尾聡太郎がアルバイトをしている。並木道のそばにある。堀内ゆずやゆずの母が訪れ、買い物をすることも。店長は35歳の独身男性で恋人との運命の出会いを求めている。

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