概要・あらすじ
クリスタベルに住む少女・ロッタは、クリスタベルを愛する普通の少女。華やかな学校の創立記念パーティを楽しみにしていたが、その前日、お気に入りの場所を通って家に帰ろうとしたところ、突然不思議な景色が脳内に流れ込み、夢の中にいるかのようなモヤに包まれてしまう。そして気が付くと、ロッタは自分がよく知らない場所にいることに気付く。
そこはロッタが住んでいたクリスタベルの100年前の姿だった。誰も知り合いがおらず、不安に駆られていたロッタは、そこで少年・ラズと出会う。ロッタはラズの家の手伝いをしつつ、クリスタベルの街を美しい街に変えるために奔走する。
登場人物・キャラクター
ロッタ
クリスタベルに住む少女。何事にも大げさなリアクションで、すぐに先走ってしまうところやドジなところがある。クリスタベルの風景をとても愛しており、特に時計台が見える高台からの眺めがお気に入り。母親が手作りのドレスを用意してくれる学校の創立記念パーティを控えた前日、ジュードによって100年前のクリスタベルに送り込まれてしまう。 知っている人が誰もいない場所に来てしまい、最初は悲しむが、ラズに助けられて、100年前のクリスタベルで元の時代に戻る方法を考えながら生きていく。物理と化学は学校で一番になるほど得意で、ケードの発明を手伝うこともできる。
ラズ
100年前のクリスタベルに住む少年。父親が作る料理を街に配達している。100年前のクリスタベルに突然送り込まれてしまったロッタと偶然出会い、身寄りのないロッタの世話をすることになる。不器用で、気持ちをうまく相手に伝えることができないが、気は優しい。クリスタベルを愛し、より良い街にするために未来の市街設計図を作っている。 その設計図は、ロッタが知っている100年後のクリスタベルに酷似している。
コナ
100年前のクリスタベルに住む少年。背丈は女の子のロッタよりも低く、身丈に合わないダボッとした服を着ている。いつもお腹をすかせていて、ラズにくっついている。ラズやケード、ロッタたちといる時間を気に入っている。それは、家に帰ると、とても厳格な父親がいるためで、遅くまで家にはあまり帰りたがらない。銀行の頭取の父親から、跡継ぎとして期待されている。
ケード
100年前のクリスタベルに住む少年。過去に両親を事故で失ったことを機に、便利な機械の発明に没頭している。祖父のコルトと一緒に住み、発明も教わっている。この時代にはまだなかった、蒸気機関を使った自動車など、ロッタの時代で当たり前のように使われている機械を開発。発明に関しては天才的な才能を見せている。発明に情熱を傾けているため、ラズやロッタたちには無愛想な対応をすることもある。
市長 (しちょう)
100年前のクリスタベルに住む若い男性。クリスタベルを、より便利で人の集まる街にするために、鉄道を引いたり娯楽施設を誘致したりと、いろいろな政策を推し進めている。しかし、実は人の心の闇に棲みつく化物に取り憑かれており、人々に希望を与えるのは、最後に失望させた時の絶望を、より大きくして強大な力を得るためであった。ロッタはなんとなく市長が不審だと気付いてはいるが、確信を持つまでには至っていない。
コルト
100年前のクリスタベルに住む男性。ケードの祖父。発明家の風変わりな人物で、街でも変人として通っている。一見役に立ちそうな、さまざまな発明品を残しているが、使ってみると欠陥品だったりと役に立たたないものが多い。コルトが発明した、人に代わって瓦礫を除去できる機械は、ケードの両親が事故に遭った際に活躍した。
ジュード
荒廃してしまったクリスタベルの歴史を変えようとする若い男性。言動も見た目もとても落ち着いている。ロッタを、クリスタベルを一番愛してクリスタベルの歴史を変えてくれる人物だと見込み、100年前のクリスタベルに送り込んだ。クリスタベルの歴史が変わると、ジュードの存在自体が消えてしまう。しかし、愛するクリスタベルがきれいな街になる未来を優先し、歴史を変えようと奔走する。
ロージ
荒廃してしまったクリスタベルの歴史を変えようとする若い男性。快活そうな見た目とツンツンヘアが特徴。自分がしていることが正しいことなのか、と悩むジュードの支えとなる。ジュードやミア同様、歴史が変わることにより自分たちが消滅してしまっても、クリスタベルが美しい姿になる未来を望んでいる。
ミア
荒廃してしまったクリスタベルの歴史を変えようとする若い女性。髪型は肩にかかるくらいの長さのミディアムヘアにしている。ジュードやロージ同様、歴史が変わることにより自分たちが消滅してしまっても、クリスタベルが美しい姿になる未来を望んでいる。
リリー
クリスタベルに住む少女。ロッタの友人。ドジなミスをしたり、ぼーっとしてしまいがちなロッタの良き理解者。ロッタの家よりも経済的に豊かな家で育っており、パーティに参加する際のドレスもわざわざ買ってもらっている。
場所
クリスタベル
100年以上建っている時計台がシンボルの街。ロッタが住んでいる。キレイに整備されていて自然も溢れており、駅があるので人も集まる場所になっている。しかし、100年前のクリスタベルは黒い煙突が立ち並ぶ工業地帯や、広々とした原っぱが広がる殺風景な街だった。当時は十分な施設も整っておらず、交通の便も悪いため人も集まらないが、住んでいる人たちはとても大らか。
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