概要・あらすじ
一ゆいは、願いが叶うアイテムがあると聞いて聖ステルラ学園に転校して来たが、転校初日にクラスメイトから、目的のアイテムが「聖杯」という名称で、今は盗まれて行方不明であることを聞かされる。ある日の夜、ゆいは願いを叶える儀式を行う廃礼拝堂へ聖杯を探しに行き、地下で聖杯を持つサイレンと逆十字に出会う。ゆいはサイレンに聖杯を戻すように言うが、サイレンに拒否され、聖杯の力で作った影で拘束されてしまう。
さらにゆいを助けに来た二きみほも拘束されてしまうが、突然現れた三まなかによって助けられ、3人は廃礼拝堂から脱出する。聖杯を持っている人物がわかったゆいは、翌日以降もきみほ、まなかと協力しながら聖杯を取り返すために行動していく。
登場人物・キャラクター
一 ゆい (にのまえ ゆい)
聖ステルラ学園女子高等部に転校して来た1年生の女子。「イコ」というあだ名があるが、サイレンからは「オトコオンナ」や「イヌオンナ」と呼ばれている。明るくて前向きな性格。小さい頃から男の子のように育ったため、行動的で男勝りな一面もあり、おしとやかな女の子になりたいと思っている。超甘党なため、甘い菓子パンやお菓子ならいくらでも食べられる。 聖ステルラ学園女子高等部に転校後は、10年前に別れてずっと入院している友達の四みゆを治すために聖杯を探す。
二 きみほ (したなが きみほ)
聖ステルラ学園女子高等部に通う1年生の女子。一ゆいのクラスメイトで、学生寮ではルームメイトでもある。周囲の友人たちからは「ニコ」と呼ばれている。容姿端麗、優しくて穏やかな性格で、料理が得意。ただし辛い物が大好きなため、自分好みに料理をすると、近くにいるだけで目が痛くなるほど。男子部で行われた「彼女にしたい女子」のアンケートで、3年連続No.1を取っている。 生徒会の一員として、学園の依頼で聖杯を探しており、目的を同じくするゆいと一緒に行動することが多い。行動をともにするうちに、ゆいに友情以上の感情を持つ。
三 まなか (しのまえ まなか)
聖ステルラ学園女子高等部に通う1年生の女子。一ゆいのクラスメイトで、学生寮ではルームメイトでもある。周囲の友人たちからは「ミコ」と呼ばれている。冷静かつマイペースな性格で、豊富な知識を持つが幽霊や妖怪といった、非科学的なものは完全に否定する。低い身長と胸が小さいことがコンプレックス。どんな食べ物にもマヨネーズをかけるほどのマヨラー。 生徒会の一員として、学園の依頼で聖杯を探している。三まなかの本当の目的は、聖杯を使って願いを叶えようとして失踪した光太郎の捜索。昼間は生徒会として動いて、夜は独自の捜査をしている。ゆいの目的も聖杯だと知り、彼女を生徒会に招く。
四 みゆ (あずま みゆ)
一ゆいの幼なじみの女の子。ゆいには「ヨン」と呼ばれている。小さい頃から病気で入院しており、10年前に転院してゆいと別れ、今は聖ステルラ学園近くの病院に入院中。隣の病室に入院している九奏に、一緒に聖杯を使って自由になる願いを叶えようと提案し、奏と友達になる。
五代 和子 (ごだい かずこ)
聖ステルラ学園女子高等部に通う1年生の女子。一ゆいのクラスメイトで、クラス委員を務める。真面目な性格なため、何かと騒動を起こすゆいを注意することが多い。また責任感が強いうえに面倒見が良い。聖ステルラ学園女子高等部の制服を着たサイレンと逆十字を転校生と勘違いして、校内や学生寮を丁寧に案内した。
八 けいご (にはらい けいご)
聖ステルラ学園男子高等部に通う男子。一ゆいよりは上の学年ながら正確な学年は不明。ゆいからは「ハチ」と呼ばれている。誠実な性格で身体能力も高い。生徒会の一員として、学園の依頼で聖杯を探したり、生徒からの頼まれ事を引き受けている。老朽化した廃礼拝堂の見回り時に、ゆいに声をかけたことをきっかけに知り合う。その後、生徒会に入ったゆいを中心に起こる騒動に巻き込まれて、エッチなハプニングに遭うことが多くなる。
九 こうすけ (いちのく こうすけ)
聖ステルラ学園男子高等部に通う男子。一ゆいよりは上の学年ながら正確な学年は不明。生徒会長を務めているが、女生徒にセクハラ行為をすることが多く、三まなかからはひどい扱いをされている。
十 いぶき (くのつぎ いぶき)
聖ステルラ学園男子高等部に通う男子。一ゆいよりは上の学年ながら正確な学年は不明。生徒会副会長を務めている。冷静沈着な性格で、常に一歩下がった視点で全体を見ている。そのため、一ゆいや八けいご、九こうすけなどが引き起こす騒動に巻き込まれることはない。
サイレン
一ゆいが聖ステルラ学園の廃礼拝堂地下で出会った少女。無邪気な性格をしており、聖杯を使ってさまざまな現象を起こして楽しんでいる。願いを叶えるためには聖杯だけは足りないと知り、残りのアイテムを友達の逆十字と一緒に探している。
逆十字 (ぎゃくじゅうじ)
一ゆいが聖ステルラ学園の廃礼拝堂地下で出会った女子。年恰好はゆいと同じくらいだが、聖ステルラ学園女子高等部で見かけたことがないため、ゆい、二きみほ、三まなかからは他校の女子だと思われている。口数が少なくおとなしい性格で、腹部に大きな十字の傷跡がある。常に友達のサイレンと一緒に行動している。
ニンバス
聖ステルラ学園女子高等部の学生寮で起こった、覗きと下着泥棒の犯人。サイレンからは「ニンニン」と呼ばれている。二きみほが遊び半分で聖杯に、「私のぬいぐるみを動かしてください」と願って生まれた、人格を持ったぬいぐるみ。一ゆいたちに捕まった後は、聖杯の力を立証する証拠品として生徒会の所有物となる。
葉月 (はづき)
聖ステルラ学園女子高等部学生寮の寮長を務める女性。聖ステルラ学園の創立者の孫で、卒業生でもある。妹にみづきと夕月がいる。学園の主とも噂されるほどの人物で、普段は穏やかだが、怒ると非常に怖い。自分の小さい胸にコンプレックスを持っている。
浅田 知子 (あさだ ともこ)
聖ステルラ学園の生徒会に依頼を出した女子。依頼内容は「女子高等部のプール掃除をして水泳大会を復活させてほしい」というもの。「チコ」というあだ名で呼ばれている。天真爛漫な性格で、いたずら好き。プール掃除中も一ゆいや二きみほなどにいたずらを行う。
みづき
聖ステルラ学園の学食でウェイトレスをしている女性。葉月の妹で、胸以外は葉月に似ている。夕月という妹もいる三人姉妹の次女。普段はフレンドリーな性格をしているが、怒ると非常に怖い。学食の新メニューを一ゆい、二きみほ、三まなかに相談する。
九 奏 (いちのく かなで)
九こうすけの妹。病気で聖ステルラ学園の近くにある病院に長期間入院している。隣の病室で自分と同じく長期間入院している四みゆから、一緒に聖杯を使って自由になる願いを叶えようと提案される。最初は怪しんでいたが、みゆと友達となって、聖杯を使うことを決意する。
光太郎 (こうたろう)
三まなかの恋人の男性。聖ステルラ学園に伝わる聖杯の噂を聞いて興味を示し、まなかに協力を頼む。その後、1人で聖杯で願いを叶える儀式を行い、二きみほに似た絵を描いたスケッチブックを残して失踪してしまう。
その他キーワード
聖杯 (かりす)
聖ステルラ学園の礼拝堂に置かれていた杯。薔薇の装飾が施されている。満月の夜に聖杯のフチいっぱいまで赤ワインで満たして廃礼拝堂に持って行き、針を刺した人差し指から血を一滴たらして本当の願いを言うと叶う、といわれる。この噂は聖ステルラ学園校内では有名で、試した者も多いが、聖杯は現在盗まれて行方不明となっている。
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