RIRIA-伝説の家政婦-

16歳の八乙女りりあは四つ葉家政婦紹介所に所属する家政婦。彼女は依頼主の家族を必ず幸せにする「伝説の家政婦」といわれている。今回の依頼主は一条寺家。一条寺家は病院経営をしており、父、母、娘の三人家族。中学2年生の友梨は、学年トップの成績で、クラス委員も務める優等生。両親は忙しいものの優しく穏やかで、素敵な家庭だった。今回、家事以外に自分の出る幕はないと思っていたりりあ。ところが、りりあがお弁当を届けに学校へ行った時、友梨がジュースを掛けられ、三人の女子からいじめられているところを目撃してしまう。友梨から話を聞くと、クラス委員に選ばれなかった四宮アヤカが、友梨に逆恨みし、いじめが始まったのだという。りりあが「許せません。旦那様に相談しましょう」と言うと、友梨は「両親をがっかりさせたくない。誰にも言わないで」とりりあに泣きながら頼むのだった。翌日、部屋で倒れている友梨を見つけたりりあ。カバンからはみ出した教科書やスカーフがカッターで切り裂かれているのが見えた。体調を崩しているなら、学校を休んだほうがいいと友梨を説得しようとするが「両親に心配をかけたくないから」とふらふらになりながら学校に行こうとする友梨。そこでりりあは「私がいまから友梨様を誘拐します」と宣言。友梨を遊園地に連れていき、観覧車に乗せるのだった。観覧車から下を見ると、なぜかそこには友梨の両親の姿が。りりあは「娘を誘拐したから遊園地に来い」と連絡を入れていたのだ。りりあは「あんなに必死なのは友梨様が大切だから。いじめられていたってがっかりすることなんてありえません」と友梨に伝える。友梨はやっと両親にいじめられていたことを告白できた。友梨がいじめに立ち向かう決心をしたことで、りりあはアヤカに反撃を開始する。ペットのメイに撮影させていたいじめ動画を顔だけ隠してネットに公開。それを見たアヤカは逆上してカッターで友梨に襲い掛かろうとする。そのアヤカの手を足で払ったりりあは「これ以上友梨様を苦しめるのは私が許さない」とアヤカを懲らしめるのだった。