概要・あらすじ
ストリートファイトに明け暮れる日々を送っていた望=アマダは、「負けた方が奴隷になる」という条件で戦ったコヨーテという男に敗れ、覗き部屋「デジタル・エンジェルス」に売り飛ばされてしまう。「デジタル・エンジェルス」はただの覗き部屋ではなく、月から地球を監視するスーパーコンピューター・イシスに対抗できる人材を集めた特殊な組織が作った部屋であった。
こうして望は、否応なくコヨーテに惹かれていく自分を感じつつ、イシスを巡る事件に巻き込まれていくことになる。
登場人物・キャラクター
望=アマダ (のぞみあまだ)
ストリートファイターをしていた若者。無敗を誇っていたが、コヨーテと名乗る男に初めての敗北を喫した後、コヨーテによって覗き部屋「デジタル・エンジェルス」に売り飛ばされた。女性に興味がないわけではないが、次第にコヨーテに惹かれるようになっていく。なお、「正式な文字」で名前を表記すると「望天田」。
コヨーテ
望=アマダの前に現れた謎の青年。望=アマダを覗き部屋「デジタル・エンジェルス」に売り飛ばした張本人。その後、しばらくしてから「デジタル・エンジェルス」にやって来て、自分たちの真の目的は、月にあるスーパーコンピューター・イシスによって行われている都市への監視を止めることである、と望に告げる。なお、「コヨーテ」は偽名であり、本名は「狼=ウエイツ=レシーノス」。
ヘルメス
覗き部屋「デジタル・エンジェルス」を経営する青年。だがそれは表向きで、実はコヨーテと協力関係にあり、スーパーコンピューター・イシスによって行われている都市への監視を止めることを目的としている。ただし、それすらも作り話であり、コヨーテとヘルメスの真の目的はまた別にある。「ヘルメス」は偽名であり、本名は「エキオン=デロス」。
ソーマ
覗き部屋「デジタル・エンジェルス」に所属している少年。外見がそっくりな玉兎とはいつも行動をともにしており、新たに「デジタル・エンジェルス」にやって来た望=アマダにもすぐに懐いた。黒髪なので、玉兎と見分けることができる。覗き部屋で暮らしているとはいえ、まだ少年なのであまり過激なことはしていない。実はスーパーコンピューター・イシスの秘密と深い関わりを持つ存在。
玉兎 (ぎょくと)
覗き部屋「デジタル・エンジェルス」に所属している少年。外見がそっくりなソーマとはいつも行動をともにしており、新たに「デジタル・エンジェルス」にやって来た望=アマダにもすぐに懐いた。ちなみに、ソーマより髪の色が薄いので見分けられる。覗き部屋で暮らしているとはいえ、まだ少年なのであまり過激なことはしていない。 実はスーパーコンピューター・イシスの秘密と深い関わりを持つ存在。
ラーティ=バーラ
「日の昇る街」こと「アカツキ」で、「サルト」というグループを率いている青年。極めて高い戦闘能力を持ち、誰にも負けたことがないため「鋼鉄のラーティ」と呼ばれている。四天王と呼ばれる部下を率いている。立野真琴の他作品『青い羊の夢』からのゲストキャラクター。
界=コウダ (かいこうだ)
「日の昇る街」こと「アカツキ」で、「サルト」というグループに所属している青年。いつもラーティ=バーラと行動をともにしており、周囲からは恋人同士と認識されている。かつての恋人であるビハーンを、ただ1人「マリア」と呼んでいる。立野真琴の他作品『青い羊の夢』からのゲストキャラクター。
ビハーン
ラーティ=バーラの妹。界=コウダのかつての恋人である若い女性。凄腕のハッカーであり、イシスとの電子戦に際して、自らラーティたちに助力を申し出る。実はラーティとは対立する関係にある勢力からスパイとして送り込まれた存在。界=コウダには「マリア」と呼ばれている。
イシス
月にあるスーパーコンピューター。「マザー・イシス」とも呼ばれる。「アカツキ」の街をはじめ、地球上のいくつかの場所に端末が置かれている。本体は月面に存在し、端末から地球上の人間を警護したり、あるいは地球上にいる人間を抹殺したりする機能を持つ。
場所
デジタル・エンジェルス (でじたるえんじぇるす)
美しい少年たちを集めた覗き部屋。ヘルメスが経営している。内部の光景はインターネット上で公開されていて、そのアクセス数のカウンターは、中にいる少年たちにも見ることができるようになっている。その実態は、スーパーコンピューター・イシスに縁のある人間たちを集めた組織である。
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