概要・あらすじ
季節が秋から冬へと移りゆく中、みんな少しずつ大人になる。普通の高校生、藤田浩之、神岸あかり、長岡志保が体験したこと、感じたことが、周囲を取り巻く人々により素敵な出来事に変わる。そんな日常がゆるやかに流れていく。
三人の関係は、どうなっていくのか。
登場人物・キャラクター
長岡 志保 (ながおか しほ)
藤田浩之、佐藤雅史、神岸あかりとは中学からの付き合いで同級生。浩之とは性別を超えた関係を築いており、あだ名で「ヒロ」と呼ぶ。勉強嫌いという欠点を持つが、ゲームとカラオケは得意である。 また、あちこちにほとんど噂の域を出ない「志保ちゃん情報」という話をばら撒き、周囲から顰蹙を買っている。
神岸 あかり (かみぎし あかり)
藤田浩之や佐藤雅史とは幼馴染でクラスメート、長岡志保は中学からの付き合いで同級生。浩之のことを親しげに「ちゃん」付けで呼ぶなど、浩之に対してかなり強い好意をもっている。髪型はヘアバンドをつけたショートヘア。 無類の熊好きで部屋は熊グッズで溢れており、料理が得意といった家庭的な面も持つ。
藤田 浩之 (ふじた ひろゆき)
神岸あかりや佐藤雅史とは幼馴染でクラスメイト、長岡志保は中学からの付き合いで、同級生。物事への関心が薄い性質であるが、一方困っている人は放っておけない一面も持つ。自己評価は低いものの実際にはかなりの能力を秘めており、本気を出すことでその才能を垣間見せる。
マルチ
正確には「人」ではなく、来栖川重工製のメイドロボ試作機HMX-12型。感情と心を持つ特殊な機体で、行動は人間臭い。実証実験の名目で、藤田浩之たちの学校に生徒として転入してくる。素直で一生懸命だが、メイドロボにもかかわらずドジや失敗が多い。 動力源はバッテリーで、家庭用コンセントから充電するほか、補助の燃料電池(燃料は水素)も使用する。
来栖川 綾香 (くるすがわ あやか)
来栖川芹香の妹で、同じく来栖川グループのお嬢様。芹香とは違い活発な性格だが、姉との仲は良好である。藤田浩之とは同学年で、西音寺女学園に通っている。また、総合格闘技「エクストリーム」の全日本女子チャンピオンという顔も持ち、松原葵に慕われている。 文武両道で成績も良いが、それを偉ぶる事はない。
宮内 レミィ (みやうち れみぃ)
金髪碧眼の日米ハーフであり、ポニーテールが印象的な快活な少女。藤田浩之の同級生で、浩之のことを呼び捨てにする数少ない存在でもある。同年代と比べ、非常にメリハリのあるスタイルを持つ。弓道部に所属しているが、静止した的には当てられないという奇妙な腕前を持つため、成績は悪い。
松原 葵 (まつばら あおい)
藤田 浩之より1学年下の後輩。藤田浩之より1学年下の後輩。身体能力に優れ、格闘技全般を得意としている。元・空手部だが、異種格闘技「エクストリーム」で戦う来栖川綾香に惹かれ、自身もエクストリームを目指すようになった。 格闘技同好会を作るため懸命に部員の募集を続けている。
松本 リカ (まつもと りか)
保科智子をいじめている三人組の一人。藤田浩之のクラスメート。智子とは1年生の頃から同じクラスで、彼女に幼稚な嫌がらせをしている。のんびりした性格をしており、周りの意見に左右されやすい面を持つ。
岡田 メグミ (おかだ めぐみ)
保科智子をいじめている三人組の一人。藤田浩之のクラスメート。智子とは1年生の頃から同じクラスで、彼女に幼稚な嫌がらせをしている。三人のうち一番気が強いリーダー格である。
来栖川 芹香 (くるすがわ せりか)
藤田浩之より1学年上の先輩。来栖川グループのお嬢様で、来栖川綾香の姉。大人しく控えめな性格で、常にぼんやりとした印象の少女だが、時には積極的な一面も見せる。黒魔術が趣味で、黒魔術に使うトカゲの尻尾を探しているところにぶつかられて浩之と知り合った。 声が小さいが無口という訳ではなく、裕之は毎回、発言内容を復唱して確認しながら会話している。妹である綾香とは仲が良い。
雛山 理緒 (ひなやま りお)
藤田浩之の同級生で、マルチに並ぶドジっ娘。1年生のころから浩之に対して異性として好意を抱いている。家庭事情によりかなり貧乏で、弟のプレゼントを購入するため、日々アルバイトに勤しんでいる。
吉井 ユカリ (よしい ゆかり)
保科智子をいじめている三人組の一人。藤田浩之のクラスメート。智子とは1年生の頃から同じクラスで、彼女に幼稚な嫌がらせをしている。三人のうちでは比較的話が通じる人物。
セリオ
正確には「人」ではなく、来栖川重工製のメイドロボ試作機HMX-13型。マルチに比べ高機能。感情表現は最低限に抑えられているが、全く無い訳ではない。マルチと同様に実証実験が行われていて、来栖川綾香に付き従っている。
雛山 良太 (ひなやま りょうた)
雛山 理緒の弟で、理緒がプレゼントを渡そうと思っている相手。腕白で生意気だが、姉思いな少年。
保科 智子 (ほしな ともこ)
神戸出身で、両親の離婚をきっかけとし関東へと引っ越して来た。その為に、大人しめな見た目ながら関西弁を話す。藤田浩之とはクラスメートでクラス委員を務めており、髪を三つ編みでまとめ眼鏡をかけている。 教師からの受けも良い優等生だが、クラスに馴染めず、いじめの対象となっていた。
佐藤 雅史 (さとう まさし)
藤田浩之や神岸あかりとは幼馴染でクラスメート、長岡志保は中学からの付き合いで同級生。サッカー部に所属しており、学校の成績も優秀で、常に上位をキープし続けている。また、人当たりがよく男女共に好かれる性質。 姉が一人いるが現在は離れて暮らしている。
坂下 好恵 (さかした よしえ)
葵と同じ中学で空手部の元・先輩。空手部の部長で、エクストリームに転向してしまった松原葵を良く思っておらず、空手部に戻らせるために勧誘している。来栖川綾香の計らいで、葵と対決することになる。
姫川 琴音 (ひめかわ ことね)
藤田浩之より1学年下の後輩。不思議な力を持つ超能力少女。自身の超能力を制御できないことが原因で、周囲から気味悪がられている。内向的な性格だが、頑固な一面も持つ。佐藤雅史に対して異性として好意を持っており、雅史のサッカーの試合において危険を予知した。