ぼくが紡ぐ君のコトノハ

ぼくが紡ぐ君のコトノハ

かつて天才中学生小説家として名を馳(は)せた高校生の国光紡は、ある事情から断筆していた。創作に挫折した少年が、天真爛漫(らんまん)な落ちこぼれ少女の江本ことはとの出会いで変わっていく姿を描いた青春ラブストーリー。「ちゃお」で活躍する作者の、初の少年向け漫画。小学館「裏サンデー」にて、2021年5月6日から12月16日まで配信。

正式名称
ぼくが紡ぐ君のコトノハ
ふりがな
ぼくがつむぐきみのことのは
作者
ジャンル
作家・漫画家
 
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概要・あらすじ

小さい頃から言葉を紡ぐことが大好きな国光紡は、中学生で天才小説家としてデビュー。世間の注目を集めるが、あることがきっかけで小説を書くのをやめてしまう。高校生になった紡は、過去に触れられるのが煩わしく、授業をサボっては国語科資料室に入り浸り、静かに本を読んでいた。そんなある日、クラスメートの天然少女、江本ことはが、国語科資料室にやってくる。追試で国語感想文を書くことになったため、「ごじゅうあらしごがつ」という作家の「さばくのあけぼし」という本を探しているという。それを聞いた紡は憤慨する。彼女が探しているのは「五十嵐五月」の「砂漠の明星」であり、紡が最も敬愛する作品だったのだ。紡が小説家であることを知っていたことはは、感想文の書き方を教えて欲しいと頼み込む。しかし、紡はそれを拒否。そして「小説はもう書いていない」と言い残して資料室を後にした。翌日の国語科資料室。またしてもことはがやってきて、今度は読書のコツを教えて欲しいとお願いをする。本を読み始めるとすぐ寝てしまうという彼女に呆(あき)れながらも、紡は「音読」を勧める。それから1週間、昼休みと放課後、紡はことはの音読に付き合い、やっと「砂漠の明星」の最終ページまでたどりつく。ことはは、最後の文章を読みながら涙を流す。それを見た紡は驚いた。何度も読んでいるが、自分はそんな風に泣いたことがなかったからだ。ことはは、文学の中の「見えない言葉」が少しわかった気がするという。「紡ぎ触れただけで、たまらなくなる言葉」そんな「見えない言葉」が文学にはあると、かつて紡は彼女に言ったのだ。「紡の中にも「見えない言葉」がある気がする」という、ことはの言葉に紡は動揺する。こうしてことはと出会った紡は少しずつだが変わっていき、再び小説を紡ぎ出すことになるのだった。

登場人物・キャラクター

国光 紡 (くにみつ つむぐ)

男子高校生。幼い頃から小説が大好きで、言葉を紡ぎ続ける。中学生の時、「紡ぐ、コトノハ」という本で作家デビュー。30万部を超えるヒットとなり、天才中学生小説家として有名になる。その後、あることがきっかけで小説を書くことを断念。高校に入ると、過去に触れられるのが面倒で、授業をサボりがちになり、国語科資料室に入り浸る。天真爛漫な落ちこぼれ少女の江本ことはと出会い、彼女のペースに巻き込まれ、文学部「青春きらめきコトノハ部」に入部。再び創作と向き合うことになる。

江本 ことは (えもと ことは)

女子高生。国光紡のクラスメート。天真爛漫で元気だが、国語が苦手な落ちこぼれで、茶髪のショートカットが特徴。小学生の時に父を亡くし、母は家を出てしまったため、祖母と弟の三人暮らしをしている。読めない漢字が多いため、もっぱら絵本ばかりだが、本は大好き。教師だった父が残した手書きの絵本が、幼い弟の癒やしになっていることから、「言葉」の大切さを知っている。紡と出会ったことから文学に興味を持つ。また、創作をやめたはずの紡が、言葉を紡ぐことを強く求めていることを感じ取り、文学部「青春きらめきコトノハ部」を設立し、紡と若葉を入部させる。

若葉 亮 (わかば りょう)

男子高校生。国光紡のクラスメート。幼馴染(なじみ)で親友でもある。茶髪と八重歯が特徴。少々大雑把な性格だが、友達思いの優しい性格。少女漫画に胸キュンする、恋に憧れる少年。文学に興味はないが、江本ことはに好意を抱き、彼女が設立した文学部「青春きらめきコトノハ部」に入部する。

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