概要
日本に住む男子高校生。主人公でもなくラスボスでもなく、影ながら暗躍することでひそかに実力を示す「陰の実力者」という中二病設定に幼い頃からあこがれてきた。そのために隠れて努力を重ねながら屈強で筋肉質な少年に成長し、高校生になる頃には核で蒸発しないための未知の力を得ようと、さまざまな実験と過酷な修行を繰り返していたが、ある日の修行の帰りに幻覚を見て交通事故に遭う。これにより命を落とすがその後は異世界に転生し、田舎貴族のカゲノー男爵家の冴(さ)えない第2子として生を受け、前世の記憶や実力を受け継ぎながらもそれらを隠し、幼少期よりなんの力も持たないモブキャラを装っていた。15歳になる頃にはミドガル魔剣士学園に通うようになり、家族はもちろん学友たちにも自分の実力を隠し、凡人を装う裏でさまざまな実験や修行に明け暮れる日々を送っている。魔力を自在に操作できることを周囲に隠しながら盗賊狩りなどを楽しんでいたが、ある日、気まぐれに倒した盗賊団から得た死にかけの少女の肉体で魔法実験をしていたところ、悪魔憑き状態だったエルフの少女を助けて彼女にアルファと名づける。これをきっかけに、ノリで「シャドウガーデン」という闇組織を結成し、行く先々で出会った少女を配下にするようになる。最初に配下にしたアルファをはじめとする少女たちからは崇拝・敬愛され、シャドウガーデンの盟主として動く時は仮面を付けて黒いローブをまとい、「シャドウ」を名乗っている。シャドウガーデンには妄想ででっち上げた闇の教団「ディアボロス教団」と対峙(たいじ)しているという設定を付けていたが、当初はディアボロス教団が実在していることや、設定や妄想を超えて自分が本物の陰の実力者になっていることには気づかぬままで、理想の実力者を目指して配下たちと共に暗躍するのを楽しんでいた。よくも悪くも楽天的だが、自分の本性や実力を表に出さないように注意しており、目的のためならあらゆる労を惜しまない努力家でもある。シャドウガーデンとしての活動・工作などはあまり考えずに、適当にアルファたちに任せているが、彼女たちからは何手先をも先を見通して行動する、頭脳面でも優秀な人物として過大評価されている。また、自分の考えていたことが現実になったり、結果的に都合のいい方向に進んでいることに気づかないケースも多いため、配下とのあいだではさまざまなカンちがいが起こっている。
登場作品
陰の実力者になりたくて! (かげのじつりょくしゃになりたくて)
逢沢大介の小説『陰の実力者になりたくて!』のコミカライズ。陰の実力者にあこがれているシド・カゲノーが表向きはモブキャラを演じながら、配下にした少女たちと暗躍していく姿を描いたカンちがいシリアスコメディ... 関連ページ:陰の実力者になりたくて!
関連リンク
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