概要
キンバリー魔法学校に通う1年生の男子。二代続く魔法家系の生まれだが、故あって親戚のシャーウッド家の世話になっている。その家で同じく育った、グウィン=シャーウッドとシャノン=シャーウッドの従兄姉は二人ともキンバリー魔法学校に通う5年生で、入学前から彼らにキンバリー魔法学校の内実を聞かされていたため、ほかの人間よりもキンバリー魔法学校に詳しい。親類である二人からは、愛称である「ノル」と呼ばれている。魔法剣の中でも正統派といわれるラノフ流を修め、大英魔法国(イエルグランド)の名家マクファーレンの長女であるミシェーラ=マクファーレン(シェラ)にも匹敵する魔法の知識を持つ、文武両道の人物。しかし、教師であるダリウス=グレンヴィルに「突出した才能がない大成しない魔法使いの典型」と断言されており、事実、オリバー=ホーン自身も自らのことを才人ではなく、努力と知識によってなり立つ器用貧乏な人物であるととらえている。キンバリー魔法学校への道のりで同道することとなったカティ=アールトが、新入生歓迎の魔法生物パレードでトロールに轢(ひ)かれそうなった事件で彼女を助ける。以後、その折りに手を貸し合ったナナオ=ヒビヤやシェラたちと行動を共にするようになる。基本的に面倒見のいい性格をしており、ふだんから冷静で物事を俯瞰的にとらえる性質も相まってメンバーのリーダー役として舵取りを担うことが多い。しかし、仲間思いなあまり軽挙に走ることもあり、その場合は、一同の中で同じくリーダー役を務めることの多いシェラがストッパー役として彼をたしなめている。入学当初から、キンバリー魔法学校にあって風変わりなサムライ風の出で立ちをしていたナナオに対して、不思議と惹かれるものを感じている。特にナナオと魔法剣の試合をした時には、彼女の求めるままに真剣同士での果たし合いを行おうとしてしまうなど、ふだんの冷静な考えを維持できずにいる。また、日常生活からしてナナオの奔放な性格や常識外れの行動に振り回されることも多く、結果として彼女の無茶のフォロー役に回っている場面がしばしば見られる。ふだんいっしょに過ごすメンバーには隠しているが、キンバリー魔法学校へ入学したのは、7年前に惨殺された母親の仇討ちという目的を果たすためである。その仇たちはキンバリー魔法学校で教授などを務める七人の魔法使いであり、彼らに仇討ちを果たすためにシャーウッド兄姉やテレサ=カルステら同志たちと共に暗躍する日々を過ごしている。
登場作品
七つの魔剣が支配する (ななつのまけんがしはいする)
宇野朴人の小説『七つの魔剣が支配する』のコミカライズ作品。相手を絶命せしめる剣技「魔剣」が六つ存在する世界で、キンバリー魔法学校の新入生であるオリバー=ホーンは、入学式の日に出会ったサムライ少女のナナ... 関連ページ:七つの魔剣が支配する