概要
ゴン=フリークスの父親、ジン=フリークスが仲間とともに作った、念を込めることで起動するハンター専用のハンティングゲーム。制作発売元は株式会社マリリンで、発売年度は1987年。定価58億ジェニーで現金一括販売という非常に高価なゲームで、発売本数もわずか100本。しかし申し込みが2万件以上殺到したことや、発売から10年以上経ってもいまだにクリアした者がいないことなどから、現在では幻のゲームとされている。
また、発売の翌年である1988年、富豪のバッテラがゲーム自体に170億ジェニー、クリアデータ入りのROMカードに500億ジェニーの懸賞金を懸けたが未だに名乗り出た者はいない。
ゲームを開始すると、プレイヤーは精神と肉体を別の場所に飛ばされると言われている。ゲームの目的は、全100枚の指定ポケットカードをすべて集めて指定ポケットに収めること。指定ポケットカードとは別に全40種類の呪文カードというものもあり、こちらはプレイヤーが使用する魔法のようなもので様々な効果がある。それ以外に、地図や引換券などアイテムとして使用できるその他カードも存在する。また、ゲームをクリアすると好きな指定ポケットカードを3枚だけ持ち帰ることができる。
ゲームを開始する際に指にはめた指輪がないと、このゲームは進めることができない。指輪があるだけで使用できる魔法は2種類あり、それぞれ「ブック」と「ゲイン」という。「ブック」を唱えると本(バインダー)が出現する。本には100個の指定ポケット45個のフリーポケットがあり、そこにカードを収納できるだけでなく、呪文カードによって他のプレイヤーの状態確認や通信が可能となる。もう一度唱えることによって本をしまう。「ゲイン」はカードをアイテムとして使用したい場合に使う魔法。一度「ゲイン」でカード化を解除されたアイテムは二度とカード化できない。
ゲーム内の主な町は、次の通り。シソの木:このゲームのスタート地点。初めてこのゲームをプレイしたときは、必ずここを訪れる。懸賞の街 アントキバ:毎月決まった日に月例大会というイベントが開催され、優勝者には賞品が贈られる。奇数月の賞品は指定ポケットカード。魔法都市 マサドラ:呪文カードが入手できる唯一の町。呪文カードは1袋3枚入りで10000ジェニー。呪文カードを求めて多くのプレイヤーが訪れるため、ここで待ち伏せてカードを強奪する者もいる。ギャンブルの街 ドリアス:スロットマシンなどのいろいろなゲームが楽しめるカジノがある街。各ゲームで大勝ちすると入手できる指定ポケットカードもあるという噂。海辺の街 ソウフラビ:美しい海岸に面している街だが、住人は「レイザーと14人の悪魔」という海賊団に悩まされている。恋愛都市 アイアイ:パンをくわえた女の子と曲がり角でぶつかる、など定番の出会いがそこかしこに溢れている街。城下町 リーメイロ:ゲームをクリアした者だけが入ることができる「グリードアイランド城」がある街。
登場作品
HUNTER×HUNTER (はんたーはんたー)
富樫義博の代表作の一つ。主人公の少年・ゴン=フリークスが、生まれてから一度も姿を見たことがない父親・ジン=フリークスと会うために、父と同じくプロのハンターとなり、様々な困難に立ち向かいながら仲間ととも... 関連ページ:HUNTER×HUNTER
関連リンク
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