概要・あらすじ
とある会社で派遣社員として働く森口優花、大河内華、鈴木和歌のOL3人組は、それぞれの部署で自身の能力を活かす、忙しい日々を送っていた。彼女らの楽しみはランチタイム。そこでとなりの席の社員がチワワに似ているという話や、電車で遭遇した性格の悪いイケメンの話など、日常の合間に感じた事や、他愛もない出来事について、連日花を咲かせていた。
派遣社員としての自身の立場、彼氏のいない寂しい生活など、多くの悩みに捉われながらも、日々の糧を得る事で、3人のOLはそれらを克服していく。
登場人物・キャラクター
森口 優花 (もりぐち ゆか)
ショートカットの髪型をした、明るい性格の派遣社員の女性。年齢は32歳。簿記の資格を持っており、経理部で重宝されている。独身でここ数年ほど彼氏がいないのが目下の悩みとなっており、実家に帰るたびに人知れず強いプレッシャーを感じている。自分でもよくわからない妄想にふけってしまう事があり、となりの席にいる男性社員の福山芳行の立ち振る舞いが小型犬の「チワワ」に見えてしまい、仕事中についつい彼を凝視してしまうなど、若干天然な面がある。 食欲は旺盛で、ランチタイムでは人一倍食べるタイプ。
大河内 華 (おおこうち はな)
派遣社員のかわいらしい女性で、年齢は28歳。お団子ヘアで、森口優花や鈴木和歌と同じ会社で働いており、ランチタイムになると、いっしょにご飯を食べているなかよしグループの一人。朗らかな性格をしたムードメーカー的存在ながら、ファイリングや証票の糊付け以外の仕事を任せてもらえない事を悩んでいる。相撲が大好きで、晩酌をしながら相撲番組を見るのが最近の楽しみ。 大河内シンジというイケメンの旦那がいる。
鈴木 和歌 (すずき わか)
美しい髪をしたロングヘアの派遣社員の女性。年齢は39歳。クールな雰囲気を漂わせている美女。タイピングのスピードと正確性に定評があり、入力のプロフェッショナルとして、ほかの社員から頼りにされている。森口優花や大河内華と仲がいい。完璧主義者で、若干他人への当たりがキツいところがあるが、加藤に怒られている社員の久保田さつきに助け船を出すなど、本当は心優しい性格の持ち主。 空いている時間に、動物の写真が掲載されたサイトを見るのを楽しみにしている。
福山 芳行 (ふくやま よしゆき)
会社員の男性。森口優花のとなりの席で仕事をしている。仕事はできるタイプで、上司からの受けもいいが、タイピング中の音がややうるさい。その騒音への抗議の意味も込め、優花からじっと見つめられる事もあるが、それを自分への好意と勘違いしている。優花からは、かわいらしい容姿と小さい身長、時に生意気な立ち振る舞いが「チワワ」のようだと評されていた。
久保田 さつき (くぼた さつき)
眼鏡をかけた会社員の女性。地味でおとなしい性格で、まじめに仕事をこなすタイプ。若干要領が悪く、はっきりと物を言わない事が原因で、上司である加藤から怒られてしまう事が多い。自身の存在を誰にも気にかけてもらえない事を思い悩んでいたが、加藤に怒られている最中に、鈴木和歌をはじめとする派遣社員に助け船を出してもらった事がきっかけで、自分に自信が持てるようになり、ハキハキとした性格に生まれ変わる。
間島 (まじま)
端正な顔立ちをした会社員の男性。営業職を務めており、年齢は31歳。関連会社に出向していたが、ひと月前に森口優花らがいる会社へと戻って来た。通勤電車で鈴木和歌と知り合い、気の強い彼女がプライベートでふと見せる優しい笑顔に惹かれていく。
大河内 シンジ (おおこうち しんじ)
作業員を務める男性。長髪でワイルドな風貌をしたイケメンで、大河内華の夫。口数は少ないが、仕事で思い悩んでいる華を温かく見守っている。交友関係が広く、歯科医の里見とも友人同士。
里見 (さとみ)
長身でイケメンな歯科医の男性。大河内シンジが幹事を務める合コンに参加し、財前に対してシャコの美味しさを熱く語っていた。姉妹が多い環境で育った事が原因となり、オネエのようなしゃべり方をするが、性癖はごくノーマルである。
財前 (ざいぜん)
眼鏡をかけたショートカットの女性。年齢は26歳。プライドが高いうえに、人見知りな性格をしており、小さい頃から周囲になじめない自分に嫌気がさしている。合コンで出会った里見からシャコの話を聞き、ネットで購入したシャコを森口優花といっしょに食して交流を深めていた。
加藤 (かとう)
会社員の男性で、役職は課長。気難しいうえに、仕事に対してはかなり厳しいタイプで、マニュアルの作成に手間取る久保田さつきを連日叱責していた。その姿勢を鈴木和歌に見咎められ、労働局を持ち出されて注意される。
島崎 (しまざき)
会社員の男性で、役職は課長。温和な性格をしており、派遣社員として自身の立ち位置を思い悩む大河内華に対し、相撲界の裏方の仕事を例にあげ、彼女の働きぶりを褒めたたえていた。
秀郎 (ひでろう)
小学生の男子で、鈴木和歌の甥っ子。学年でトップクラスの成績を誇る秀才。教育や食事制限に厳しい母親のもとで抑圧された生活を送っている事から、感情の起伏が乏しい。和歌のもとに預けられた際に、本来の性格である、素直な子供らしい表情を見せていた。
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