概要・あらすじ
突然きりかぶ小学校にやってきたペンギンの木下ベッカム。5年1組に席を置き、毎日学校に通ってくる。先生の出した問題がわからなくて「わかりまペン」。先生に怒られたら「ごペンなさい」。いざとなったら食べ物やウンチにまで変身する、なんともお騒がせなペンギンのお話。
兄弟の問題や自慢の問題、大統領の問題と今回も幅広い問題に挑んでいる。
登場人物・キャラクター
木下 ベッカム (きのした べっかむ)
青い体に大きな緑の目、眉があり、ピンクの服を着ているペンギン。きりかぶ小学校に突然現れ、5年1組に在籍した。年齢は10歳。足ヒレは靴。南極生まれでも雪や寒さに弱い。人間やプリン、ニワトリ、ウンチなど様々に体を変え、超ヒーロー・ベッカマンにも変身。 好物はハンバーガー。お金がなくても、道に迷っても、新店舗のハンバーガー店には足を運ぶ。口癖は「なにか?」。謝るときは「ごペンなさい」。ギャグがすべったら「すベッカム」。 答えがわからないとき「わかりまペン」と言って先生に怒られる。「めんどくさい」の158倍の感情表現が「ペンどくさい」。エネルギーを食べ物に変えて攻撃する、ペンギン族に伝わる必殺技「くるりんぱ」や、その名の通りの「目からビーム」技を持っている。
山田 なおと (やまだ なおと)
きりかぶ小学校5年1組の男子。11歳。ベッカムの友達であり、ツッコミ役である。柔道を習っており、得意技は「雷投げ」。しかし、なぜか将来の夢は野球選手。ベッカムの傍若無人な振る舞いに、ときに嫌気がさしているが、なんとか付き合っている。 同級生の松井ゆみが好き。
松井 ゆみ (まつい ゆみ)
きりかぶ小学校5年1組の女子。髪を左右で結んでいる、クラスのアイドル的少女。山田なおとの片想いの相手である。普段は明るい性格で、少々天然ボケのある女の子だが、バトルになると人が変わるほどのバトル好き。 血走った目で実況する。
高橋 シャルロット (たかはし しゃるろっと)
白髪をポニーテールにしている、74歳の老女。ベッカムが鬼退治の家来を募集した際、オーディションで水着姿を要求したらみんな帰ってしまったが、帰らずに残っていたのがこの老女。水着ポスターも作成されている。 見かけによらず、超パワーを持ち、巨大化もする。鬼になった息子に再会した。
井上 マイケル (いのうえ まいける)
『ペンギンの問題DX?』に登場する茶色のリス、8歳。ベッカムが鬼退治の家来を募集した際、老女の高橋シャルロットとその場に残ったキャラ。リスなので体は小さいが、強い。ベッカムを兄のように慕っている。 ペンギン族のカーレースにも出場する。
渡辺 ゴードン (わたなべ ごーどん)
父の形見の青いシルクハットに口髭、つぶらな瞳で、小太り。そして、なぜか裸の男。株式会社ゴードンの経営者で、胸毛はシールである。なぜかベッカムの家のサウナに入っていた。
岡本 ポール (おかもと ぽーる)
きりかぶ小学校5年1組の少年。ベッカムのクラスメイトである。黄色のモヒカン頭が特徴。しかし、このモヒカンがすごい代物で、ときにパン、ときに電話、ときに10万円の価値あるものであったりと、ハンパない。 超難しいテストで100点を取るほど優秀。
小林 ジョニー (こばやし じょにー)
『ペンギンの問題DX?』に登場するペンギン。きりかぶ小学校の生徒で南極から来た。紫の体に、イワトビペンギンのように眉のような黄色い羽がついている。赤ちゃん時代から対立しているベッカムに恨みを持っており、彼をライバル視している。 短気でケンカっぱやい。
木下 ロナウド (きのした ろなうど)
『ペンギンの問題DX?』に登場するペンギン。ベッカムの弟だが、ベッカムは弟の存在を知らなかった。水色の体に赤いリボンタイ、ピンクの服を着ている。小さくて可愛いペンギンである。しかし、戦力は兄のベッカム以上。 必殺技は「南極最終奥義・ロナウドーン」。
岡本5兄弟 (おかもとごきょうだい)
『ペンギンの問題DX?』に登場する軍団。ベッカムを倒すために、小林ジョニーが連れてきた最強のペンギン軍団。ベッカムとの戦いが多い中、味方のはずのジョニーと戦闘になることもある。岡本ポールとは生き別れの兄弟であった。
マックス
『ペンギンの問題DX?』に登場するイカ。ベッカムのペット。ベッカムに焼いて食べられてしまうが、再び登場。再登場のときには、機械化したメカマックスとなっている。
山口 クリス (やまぐち くりす)
『ペンギンの問題DX?』に登場するニワトリ。鶏冠があり、格闘好きのゆみが惚れ込むほどの男らしさであるがメスである。河川敷で空を飛ぶ練習に励む。ピンチになると普通の卵の約10個分の栄養がある卵を産む。 きりかぶ小学校の運動会で最優秀選手賞を狙う。
校長先生 (こうちょうせんせい)
きりかぶ小学校の男の校長先生。フサフサとした白髪頭だが、これはカツラ。やさしく温厚な性格で、ベッカムがカツラをとっても怒らない。しかし、カツラを汚されると怒るほど、カツラは大事にしている。 日々、髪の毛を生やそうと努力している。
松浦先生 (まつうらせんせい)
28歳、女性。きりかぶ小学校5年1組の担任教師で、ベッカムや山田なおとの担任である。ロングヘアでメガネをかけている。優しく、天然ボケな性格であるが、宿題を忘れるとコワイ。独身らしい。
嵐山先生 (あらしやませんせい)
きりかぶ小学校の体育教師。松浦先生に片想い中の男性である。持ち物検査には目つきが変わるほど厳しく臨む。自分のことを「嵐山」と言い、何かにつけ「この嵐山…」と話をする。
よしお
高橋シャルロットの息子。30年前に家出して、それから一度も家に帰っていなかった。実は、彼は鬼として歩み始めており、その姿をシャルロットに見せられないでいたのだ。
森 シュナイダー (もり しゅないだー)
ちょっとイケメンだが、かなりのアホ。赤い髪をしているが、実はカツラ。以前、丸坊主にしてから髪が生えてこないらしい。
クレジット
原作
ペンギンの問題 (ぺんぎんのもんだい)
おかしなペンギン・ベッカムくん(木下ベッカム)が妙な仲間たちと騒動を起こすギャグ漫画。(2010年)第55回小学館漫画賞児童向け部門受賞。 関連ページ:ペンギンの問題