ロード・エルメロイⅡ世

ロード・エルメロイⅡ世

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿(漫画)の主人公。読みは「ろーど えるめろいにせい」。別称、ウェイバー・ベルベット。

登場作品
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿(漫画)
正式名称
ロード・エルメロイⅡ世
ふりがな
ろーど えるめろいにせい
別称
ウェイバー・ベルベット
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概要

時計塔の十二学科の一つ、現代魔術科の君主を務める男性。長身痩軀に黒髪ロングヘアで、葉巻を愛喫している。本名は「ウェイバー・ベルベット」で、日本で行われた「第四次聖杯戦争」における生き残りとして生ける伝説となっている人物。時計塔に帰還してからは現代魔術科の講師として活躍し、数多くの優秀な生徒を輩出したことでさらなる名声を得ていた。しかし、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテに誘拐されると、同じ「第四次聖杯戦争」に参加していたエルメロイ家の先代君主であるケイネス・エルメロイ・アーチボルト敗退の責任を押しつけられ、エルメロイ家の君主代行と彼女の家庭教師役を命じられる。そして、現代魔術科の君主という重責と共に「ロード・エルメロイⅡ世」という立場に封じられる。そのため、ライネスとは義妹という関係になり、その後の7年間を一蓮托生で乗り切ってきた。

つねに眉根を寄せた神経質な性格ながら、自分の身の回りのことについてはずぼらで、内弟子のグレイに髪の世話までさせている。一方の現代魔術科の君主としては少なくとも外見上は取り繕っており、執務室もきれいに整理整頓されている。本来の根は小心者で、人並み以上に妬み嫉(そね)みを他人に向ける心根の狭さと反骨精神を持っていた。しかし、「第四次聖杯戦争」を通して彼がサーヴァントとして呼び出した英霊、イスカンダルの薫陶を受けたことにより、彼の人間性にあこがれ心酔し、彼の臣下として相応しい人間になるよう克己する精神性を宿すようになった。エルメロイⅡ世に封じられる以前から講師としての並外れた才覚を発揮していたが、現代魔術科を本格的に率いるようになってからは名声を欲しいままにしている。特に新世代の魔術師たちからの信頼は絶大で、エルメロイ教室の授業には正式な生徒のみならず聴講生も数多く押しかける人気ぶりである。その人気ぶりは数多く付けられたニックネームからもうかがえる。フラット・エスカルドスが明かした例を挙げると「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「グレートビックベンロンドンスター」「マギカ・ディスクロージャー」など多岐にわたっている。生徒たちからは卒業後に高位の階位に叙された生徒も多く、特にスヴィン・グラシュエートは在学中でありながら第三位である「典位(プライド)」に叙されるという、先代君主のケイネスに匹敵する快挙を成し遂げている。これらの名声に比して、エルメロイⅡ世の魔術師としての才覚は下から数えた方が早いほどで、義妹のライネスからは「開位(コーズ)」のかなり下の方と見られている。しかし、講師として格別の功績を挙げた結果、特異な才能を有する魔術師であるとして「祭位(フェス)」の位に叙されている。ところがエルメロイⅡ世自身は、魔術師として大成したいのに才能がないというジレンマを人間として成長した今も抱えており、才能ある生徒の旅立ちを喜ぶ一方、彼らの才能を妬む気持ちも根強くある。そんなエルメロイⅡ世が有する最大の才能が「神秘の破壊者」とも称される、魔術を解体する非凡な才覚であり、特に他人の魔術の一端から自らの持つ知識を紐付(ひもづ)け連想によって、その思想や一族の深奥まで暴く様は数多くの魔術師から非常に強い抵抗意識を抱かれている。

登場作品

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 (ろーどえるめろいにせいのじけんぼ)

三田誠の小説『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』のコミカライズ作品。ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』シリーズのスピンアウト作品で、『Fate/Zero』の10年後の世界を描いてい... 関連ページ:ロード・エルメロイⅡ世の事件簿

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